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スカウトが「糸井並のポテンシャル」と評価。東海大相模戦で2打席連続弾を放った日大藤沢の四番

 

日大藤沢高の四番・柳澤大空[3年]は東海大相模高との準決勝で2打席連続本塁打。チームは決勝進出を逃したが、夏につながる一戦となった


全身がバネのような軽快な動き


 関東地区を担当する、あるNPBスカウトが教えてくれた。「糸井(糸井嘉男)並のポテンシャルがあります」。日大藤沢高の四番・右翼手の柳澤大空(3年)の評価である。糸井が右投げ、左打ちに対して、柳澤は右投げ、右打ちと異なるが、確かに全身がバネのような軽快な動きを見せる。

 柳澤は横浜スタジアムで行われた東海大相模高との神奈川県大会準決勝(5月3日)で、強烈なインパクトを残した。0対6で迎えた4回裏にチーム初安打となる左越えソロを放つと、6回裏にも2打席連続アーチを左翼席へと運んでいる(写真)。保土ヶ谷球場の左中間へ放り込んだ向上高との準々決勝に続く2試合連続弾。「前回は真っすぐを打ったので、今日は変化球を頭に入れていました」と、2本とも課題としていた変化球をスタンドインさせている。

「当たりは良くなかったですが、夏につながる打撃ができました」

 チームは5対14で敗退したが、日大藤沢高はすでに4強進出により、夏の第1シード権を手にしている。「ミスを続けることなく、点を取り返すことができた」。終盤は失点を重ねたが、一時2点差まで迫った粘りは収穫だった。

 柳澤にとっても充実の春だった。昨秋までは上半身だけで振ってしまう悪癖があり、冬場は下半身主導で、体重移動を意識したスイングを繰り返してきた。徹底した素振りが、この春の県大会3本塁打と、成果として表れたのである。

 高校通算18本塁打。数字を聞けば、50メートル走6秒0、遠投100メートルと「糸井二世」と言われるのも納得できる身体能力である。

 181センチ78キロと可能性を秘めた右の外野手。卒業後の進路については未定。昨年、日大藤沢高からは好捕手・牧原巧汰ソフトバンクから3位指名されたが、刺激を受けたという。

「本心を言えば、石田(石田隼都)投手と対戦したかった」

 今夏は今春のセンバツ優勝左腕を打ち崩し、同校26年ぶり2度目の甲子園出場が最大の目標だ。2019年夏の県大会決勝では東海大相模高に1対24と、横浜スタジアムで屈辱の敗戦を喫している。柳澤は当時1年生。先輩たちの悔しさも胸に、最後の夏へと挑む。

文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎

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