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快音連発のヤクルト・オスナに「今年の外国人で一番いい」の声が

 

コンタクト率の高い打撃


来日2戦目で早くも逆転サヨナラ打と勝負強さを見せたオスナ


 新型コロナウイルスによる入国制限で合流が遅れていた各球団の新外国人たちが隔離期間を終え、次々に来日デビューを飾っている。例年なら2月の春季キャンプからチームに合流して日本の野球を学び、チームメートと意思疎通を図って異国の地に慣れていくが、今年はその時間がないだけに心身のコンディションを整えるのは容易ではない。来日デビュー戦で楽天ルスネイ・カスティーヨが左腹斜筋損傷、巨人エリック・テームズが右足アキレス腱断裂で戦線離脱したのも調整の難しさを象徴するアクシデントだった。テームズは来日した新外国人の選手たちの中でも前評判が高かっただけに、大ケガを負ったのは残念としか言いようがない。完治して再びグラウンドで勇姿が見られる日を祈るばかりだ。

 まだ、外国人の特徴を見極めている段階だが、各球団のスコアラーから「今年の外国人で一番いい」と評価が高いのがヤクルトのホセ・オスナだ。来日デビュー戦となった4月23日の中日戦(神宮)でマルチ安打と好スタートを切ると、翌日の同カードでは1点を追う9回二死一、三塁で守護神のライデル・マルティネスの直球を右中間に運ぶ逆転サヨナラ2点適時打。ナインから手荒な祝福を受け、試合後のお立ち台では「とてもいい気持ちです。やっぱり私たち助っ人はチームの勝利に貢献するために来ているので、今日は貢献できたと思います」と笑顔。ヤクルトの勝利の合言葉「スワホー!」を叫んでファンの心をがっちりつかんだ。

 在京球団のスコアラーはこう分析する。

「基本的に引っ張りの打者ですが、外に逃げるボール球のスライダーをきっちり見極める。選球眼が良くてコンタクト率も高い。甘くなったら長打があるので投手はかなり神経を使います。ヤクルトは三番・山田哲人、四番・村上宗隆の後を打つ打者が課題だったが、五番にオスナがきっちりはまれば得点力が一気に上がる。警戒を強めなければいけない打者ですね。今年の新外国人の選手の中で間違いなくトップレベルだと思います」

 オスナはパイレーツで4年間プレーし、メジャー通算276試合出場で打率.241、24本塁打、88打点。内外野どこでも守れるユーテリティー性が武器で、19年は投手としても2試合に登板している。打撃は長距離砲タイプではないが、19年に打率.264、10本塁打をマークするなどパンチ力はある。来日通算357本塁打を放ったアレックス・カブレラとも親交が深く、日本でプレーするにあたって助言を受けたという。

オスナに刺激されサンタナも


5月2日のDeNA戦(横浜)で来日初本塁打を放ったサンタナ


 オスナの活躍に刺激されたのか、メジャー通算77本塁打をマークしたヤクルトの同僚ドミンゴ・サンタナも存在感を示している。5月2日のDeNA戦(横浜)で6回に平田真吾のフォークを左翼席上段に運ぶ特大アーチを放つなど来日8戦目で初の猛打賞をマーク。オスナと意見交換する様子が頻繁に見られ、互いの存在が励みになっている。

 ヤクルトは内川聖一坂口智隆と実績十分のベテランがファームで調整中で、青木宣親もまだ本調子とは言えない中、山崎晃大朗塩見泰隆松本友、ドラフト4位ルーキー・元山飛優ら若手の活躍もあり、貯金生活と健闘している。そして、オスナ、サンタナと頼もしい助っ人コンビの加入で打線に厚みが増した。最下位からの下克上へ、ポイントゲッターとして大きな期待がかかる。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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