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2021若獅子インタビュー

「自分の力を一番発揮できる」最速155キロの直球を武器にリリーフで開花を誓う西武・赤上優人/2021若獅子インタビュー第7回

 

同期の支配下昇格に刺激を受けて


今季、育成ドラフト1位で西武に入団した赤上。好きな言葉は「苦楽力」だ(球団提供)


 2020年のドラフトで育成1位指名を受け、西武に入団した赤上優人。大学1年生のときに投手に転向し、現在の直球の最速は155キロと力で押すことができる投手である。

 今年は開幕を三軍で迎え、1日でも早く二軍に上がることを目標に、自分の武器である直球の球速を上げ、力で抑え込めるような投球を意識して練習に取り組んできた。

「瞬発系のトレーニングを積んだことで、最速は153キロから155キロまで上がりましたし、アベレージは大学時代には150キロを超えることはなかったのですが、今はほとんどの試合で超えるようになりました」と手応えを感じている。

 ここまでイースタンで7試合に登板している赤上だが「実戦を重ねていくなかで、ストレートは通用するなと感じていますが、それを生かすための変化球やコントロールについてはまだまだ練習が足りない部分ですね」。いま主に投げている変化球はチェンジアップとカーブだが「その2つは球速が遅いので、ストレートの軌道に合わせたフォークやカットボールを投げられるようになりたいです」と明かす。

「自分の持っている力を一番発揮できる」と本人の希望はリリーフ。一方で制球にはまだまだ課題が残るのが現状だ。「点差がない場面での抑えをやりたいと思っていますが、そういう場面で四球を出してしまうと、流れもリズムも悪くなってしまうので、ここぞというときに狙ったところに強い球を投げられるようになりたいです」。厳しい場面でこそ自分の力を発揮できるようになれば、自ずと次のステップを踏むことができるだろう。

最速155キロのストレートが大きな武器だ(球団提供)


 5月13日には同期入団で育成5位の水上由伸が支配下登録選手となった。「本人から直接聞いて、『おめでとう』と言いました。だけど、やっぱり負けたくない。もっと頑張らないといけないなと思いました」とここでは厳しい表情ものぞかせた。

 大きな刺激があった5月。その中で静かに燃える赤上は、連投やイニングまたぎなどができる身体の強さ、そして、マウンド上でより己を有利にさせる1球を今後習得し、1日でも早い支配下登録を目指すべく奮闘する。

西武ライオンズ広報部
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