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【セ6月キーマン】松原聖弥、ガンケル、今永昇太…セ・リーグ6球団「6月戦線に期待する選手」は?

 

開幕してから2カ月以上が経過し、今日から6月に突入するペナントレース。優勝へ向け大事な時期となってくるが、首位チームはその座を盤石にし、2位以下のチームは浮上するきっかけをつかみたい。そのためのカギとなるのは、一体どの選手か。セ・リーグ6球団の6月戦線を勝ち抜くためのキーマンを挙げた。
記録は5月31日現在

読売ジャイアンツ



 交流戦を直前にした5月23日の中日戦(バンテリン)で、梶谷隆幸が守備時に負傷交代し、「左太もも裏の違和感」のために登録を抹消された。昨季の打率リーグ2位の一番打者は、状態を上げており、打率も.305まで上げてきていたが、最短での復帰は望めないという。代役を任されているのが松原聖弥だ。来日が遅れていたJ.スモーク合流前までは先発出場していたが、その後、ベンチへ。再び出番をつかみ、今季通算21試合で一番を務めている。坂本勇人不在で二番を打つZ.ウィーラー、三番の吉川尚輝と状態が良く、岡本和真、J.スモークと続くクリーンアップは得点力があるだけに、一番打者の出塁は大きなカギを握る。もう少し、粘り強さがほしい。

阪神タイガース



 頼れる男の戦列復帰で、先発陣がまたキリッと締まるはずだ。5月30日のファーム交流戦の巨人戦(甲子園)で5月9日以来の実戦マウンドに上がったのがガンケルだ。右肩の痛みで登録抹消となっていたが、この日は4回1/3を投げ3安打無失点の完ぺきな内容だった。戦線離脱をするまで一軍で5勝0敗とチームをけん引してきただけに、一軍復帰となれば、安定感抜群で試合を作れる投手として6月戦線の軸になるのは間違いない。チームに疲れが出てくるころだけに、もう一度ガンケルの快投が必要になってくる。

東京ヤクルトスワローズ



 石山泰稚の復調に期待したい。今季もクローザーを担ってきたが、痛打される場面が目立つ。5月9日の巨人戦(東京ドーム)では岡本和真にサヨナラ3ランを被弾し、同16日の中日戦(バンテリン)では1点差を追いつかれて引き分け。30日のオリックス戦(京セラドーム)でも3点を失ってチームは逆転負けを喫した。日米通算313セーブの高津臣吾監督は、石山を一度中継ぎとして再調整させる道を選んだが、「その場面が来たらマウンドに上がらないといけないのが、抑えの役目」と、変わらず大きな期待をかけている。近藤弘樹がコンディション不良で離脱し中継ぎ陣の負担は増していることもあり、石山の復調がチーム浮沈のカギを握っている。

広島東洋カープ



 5月後半には新型コロナ禍で多くの主力選手が戦列を離れた広島。6月戦線でチームが浮上するためには、復帰した選手たちの活躍が不可欠だろう。中でも期待がかかるのは、やはり主砲の鈴木誠也だ。5月20日のPCR検査で陽性判定となって戦列を離れた。その間は西川龍馬が四番を務め、三番に入った松山竜平の好調さもあって、打線はまずまず機能しているが、菊池涼介も戦列を離れていて上位打線が左打者ばかりになっており、左腕相手に苦戦するゲームもあった。代わりの選手が頑張っているとはいえ、やはり「鈴木誠也がいたらな」と思わずにはいられない。鈴木誠は隔離期間も終了し、5月31日には自主練習を再開。戦列復帰へ状態を上げてゆく。

中日ドラゴンズ


中日・大野雄大


 昨年の沢村賞男がやや苦しんでいる。ここまで8試合に投げて2勝3敗、防御率3.50。昨年は6完封を含む10完投と圧巻の内容だったが、今年はまだ完封も完投もない。先発ローテーションも一度外れている。ただ、調子自体は決して悪くはない。それでも結果が残せず、開幕からチームがBクラスに低迷している責任は感じているはずだ。6月からの完全復活でチームを勢いづけいたい思いは誰よりも強い。右のエースとして柳裕也が抜群の安定感を見せている。大野雄大が本来の力を発揮できれば強力な左右2枚看板となり、チームは必ず浮上できる。6月のキーマンとも言えるだろう。

横浜DeNAベイスターズ



 頼れる男が帰ってきた。昨年10月の左肩手術から復活を目指す今永昇太は、5月30日の楽天戦(楽天生命パーク)で今季2度目の先発登板。勝敗はつかなかったものの、6回まで1失点と好投を演じた。前回登板は5回途中6失点と厳しい内容だったが、この日はキレのある真っすぐがコーナーに決まった。何より再三のピンチを1失点で切り抜けた粘りが素晴らしかった。エースの復活はチームの士気にも大きな影響をおよぼす。復活の背番号21がチーム浮上の原動力となる。

写真=BBM
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