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青木宣親、吉田正尚、糸井嘉男…2000打数以上で通算打率3割キープしている現役選手は何人いる?

 

通算4000打数以上で歴代トップのヤクルト・青木


 各通算打撃部門を見ると、1位は王貞治野村克也など、往年のレジェンドばかり。しかし、その中に唯一現役選手で名を連ねているのが、通算打率1位(4000打数以上)のヤクルト・青木宣親。6月6日現在、5375打数で打率.324。2位のレロン・リーの.320とは4厘差だ。当然ながら現役選手でもトップの数字だが、ほかに通算打率3割をキープしている現役選手は何人いるのだろうか?

2000打数以上ではオリックスの吉田がトップに


昨季の首位打者であるオリックス・吉田正は今季も打率トップを走る


 NPBが公開している、「4000打数以上の現役通算打率ランキング」で、3割をキープしているのはわずかに3人。歴代1位でもある青木宣親(ヤクルト)と通算.3026の内川聖一(ヤクルト)、通算.300の糸井嘉男(阪神)のみだ。

 では、範囲を広げて通算2000打数以上で見た場合、「3割以上」は何人いるのだろうかか? 通算2000打数以上の通算3割打者を調べてみた。

●通算打率3割以上の現役選手(通算2000打数以上)

吉田正尚(オリックス) 打率.325(2120打数/688安打)
青木宣親(ヤクルト) 打率.324(5375打数/1741安打)
柳田悠岐(ソフトバンク) 打率.320(3662打数/1173安打)
鈴木誠也(広島) 打率.314(2690打数/844安打)
近藤健介(日本ハム) 打率.307(2706打数/831安打)
内川聖一(ヤクルト) 打率.303(7192打数/2177安打)
宮崎敏郎(DeNA) 打率.301(2633打数/792安打)
糸井嘉男(阪神) 打率.300(5679打数/1704安打)
※2021年6月6日終了時点の成績

 通算2000打数以上の現役選手で、通算打率3割以上なのは8人。なんと、オリックスの吉田正尚が通算打率.325で現役トップに躍り出る。今季で6年目だが、3年目に初めて規定打席に到達し、そこから3年連続打率3割クリア。昨季は.350で首位打者になり、今季も.339リーグトップを独走している。簡単なことではないが、もしこの調子を維持したまま通算4000打数に到達すれば、文句なしに歴代1位となる。

 ソフトバンクの柳田も、3662打数で通算打率.320と非常に高い数字を残している。2015年に.363と驚異的な数字を残し、2018年は.352、2020年も.342と高いアベレージを残してきた。調子を落としたシーズンでも2割台後半と大崩れしないのも、通算打率が高くなるポイント。順調なら来季には通算4000打数に到達。吉田より先に、柳田が歴代1位になるかもしれない。

 また、広島の鈴木誠也や日本ハムの近藤健介、DeNAの宮崎敏郎も、2000打数以上で通算3割を超えている選手。バットコントロールに定評のある選手が順当にランクインしている印象だ。

現役屈指の巧打者の通算打率は?


中日ビシエドは通算打率3割を狙える位置にいる


 現役屈指の打者である、トリプルスリー3回の山田哲人(ヤクルト)や、右打者では最年少で2000安打達成の坂本勇人(巨人)は通算3割に届いていない。では、2人は通算3割までどのくらいの位置にいるのだろうか?

 以下に、通算3割まで「あと一歩」の通算2000打数以上の現役選手をまとめてみた。

●通算打率3割に近い現役選手(通算2000打数以上)

ダヤン・ビシエド(中日) 打率.297(2385打数/708安打)
中島宏之(巨人) 打率.295(6337打数/1867安打)
川端慎吾(ヤクルト) 打率.294(3489打数/1026安打)
坂本勇人(巨人) 打率.292(6979打数/2041安打)
銀次(楽天) 打率.292(3936打数/1150安打)
森友哉(西武) 打率.292(2548打数/744安打)
山田哲人(ヤクルト) 打率.290(4124打数/1198安打)
雄平(ヤクルト) 打率.291(3028打数/881安打)
※2021年6月6日終了時点の成績

 通算3割に最も近いのが、中日の主砲であるビシエド。通算打率.297で3割まであと3厘だ。昨季終了時点で.296だったので、今季で1厘アップしており、好調を維持すれば3割の壁を破れるかもしれない。現役屈指のバッターである坂本は.292、山田も.290と通算3割まではやや遠い数字。特に坂本は約7,000打席を経験しての数字なので、3割到達までは相当なペースで安打を積み重ねないといけないだろう。

 現役2000打数以上で通算打率3割キープは8人という結果になった。もちろん、現在3割をキープしていても、今後の成績次第で2割台に落ちる可能性もある。果たして吉田や柳田がキャリアの終盤を迎えたとき、通算打率はどのような数字になっているのか、今後の活躍に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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