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ロッテの仙台開催25試合が決まる/週べ回顧1973年編

 

 3年前に創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。

前期9試合、後期16試合を開催


左がロッテ・金田監督


 今回は『1973年1月29日号』。定価は100円。

 ロッテが年間65試合の主催ゲームのうち25試合を仙台で行うことが発表された。
 前年までの本拠地・東京球場は、永田雅一前オーナーから買い取った小佐野賢治社長から「使いたいなら買い取ってくれ」と要求され、その後も交渉を続けたが決裂。使用できなくなった。

 そのあと宮城の河北新報社が動き、決まったもの。前期9試合、後期16試合の予定だ。
 後期に試合が偏っているのは、
「仙台名物の七夕祭りがある8月に集中して組んだんです。何しろ仙台の人口が60万人というのに、七夕祭りには80万人が集まりますからね。この間の開催なら1試合3万人が動員できるでしょう」
 と河北新報の一力一夫社長。金田正一監督には、
「仙台を売るためにも胸にローマ字でSENDAIとつけてもらえないでしょうかね。優勝決定戦(プレーオフ)も仙台でやってもらいたいですね」と要望。

 金田監督は、
「優勝するように頑張りますから、ご安心を。仙台で25試合もやらせてもらうのはほんまにありがたいことですわ」
 と喜んでいた。

 ヤクルトの顧問だった宇高勲が動いたという記事もあったから神宮の使用について松園オーナーに相談したとき、間をつないでもらうことになったのか。

 東京球場からの撤退については、金田監督が「あんなすぐホームランが出る球場は嫌だ」と言って決まったという話もあったが、実際にはそれ以前の問題だったようだ。

 球場といえば、前年12月22日、セの鈴木龍二会長が横浜市の飛鳥田市長を訪ね、平和球場が改装されたら大洋の本拠地にしたいと申し入れた。球場の改装話は5年前から出ていたようだが、そのたび立ち消えとなっていた。

 しかし、今回は50億円をかけて4万5000人収容の球場を造ろうという話が本格化。あとは拡張する土地が国有地の公園なので、国の許可が出るかどうかということだった。

 では、また月曜に。

<次回に続く>

写真=BBM
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