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オリックスは現在24年、巨人の過去最長は4年…各球団「リーグ優勝ブランク」は何年?

 

 現在、パ・リーグで特に好調なのがオリックスだ。開幕から5月が終わるまでは勝ちきれない試合も多かったが、交流戦に入ると状況が一変。投打が見事にかみ合い、2010年以来11年ぶりとなる交流戦優勝を飾ると、その勢いのままついにはリーグ首位にまで上り詰めた。過去2年連続最下位、Bクラスが定位置だったオリックスだが、この勢いを維持すれば久しぶりの優勝も期待されるが、もしリーグ優勝すれば何年ぶりとなるのだろうか? 今回は、12球団の「リーグ優勝ブランク」を調べてみた。

最長はやはりオリックス


オリックスの前回優勝は1996年。イチローのサヨナラ打で決めた


 各チームの「前回リーグ優勝からのブランク」を調べ、長い順に並べてみた。

●第1位 オリックス
前回リーグ優勝:1996年
リーグ優勝ブランク:24年

●第2位 DeNA
前回リーグ優勝:1998年
リーグ優勝ブランク:22年

●第3位 阪神
前回リーグ優勝:2005年
リーグ優勝ブランク:15年

●同3位 ロッテ
前回リーグ優勝:2005年
リーグ優勝ブランク:15年

●第5位 中日
前回リーグ優勝:2011年
リーグ優勝ブランク:9年

●第6位 楽天
前回リーグ優勝:2013年
リーグ優勝ブランク:7年

●第7位 ヤクルト
前回リーグ優勝:2015年
リーグ優勝ブランク:5年

●第8位 日本ハム
前回リーグ優勝:2016年
リーグ優勝ブランク:4年

●第9位 広島
前回リーグ優勝:2018年
リーグ優勝ブランク:2年

●第10位 西武
前回リーグ優勝:2019年
リーグ優勝ブランク:1年

●第11位 巨人
前回リーグ優勝:2020年
リーグ優勝ブランク:―

●同11位 ソフトバンク
前回リーグ優勝:2020年
リーグ優勝ブランク:―

 最もブランクが長いのがオリックスで24年。前回のリーグ優勝が1996年で、それから2位はあるものの、リーグ優勝はできていない。当時の主力はイチロー、田口壮など。すでに現役を退いている2人は当時入団5年目。オリックスはそれだけ長い間優勝できていないのだ。

DeNAは横浜時代の1998年の優勝が最後。胴上げ投手は佐々木主浩だった[右。左は谷繁元信]


 オリックスに次ぐのがDeNAで22年。横浜時代の1998年にマシンガン打線を擁してリーグ優勝を果たしたが、それ以降は優勝からは遠ざかっている。特に2000年代に入ってからの没落ぶりは激しく、リーグ最下位も10度記録。好調のオリックスとは正反対に低迷しており、よほどの大逆転がない限りはリーグ優勝は厳しいだろう。

 リーグ優勝ブランク1位と2位は共に20年越えだが、同率3位の阪神とロッテも2005年優勝から15年となかなかの数字。どちらも2000年代に入って久しぶりの優勝を味わったが、そこから優勝から遠ざかっている。今季は阪神が好調でリーグトップを快走。一方のロッテはゲーム差はそこまでないものの下位に低迷しており、ブランク15年の2チームで明暗が分かれている。

過去最長ブランクトップは?


 過去最もリーグ優勝のブランクが長かったチームも調べてみたところ、以下のような結果になった。

●第1位 DeNA
過去最長ブランク:37年(1961〜1997年)

●第2位 ロッテ
過去最長ブランク:30年(1975〜2004年)

●第3位 ソフトバンク
過去最長ブランク:25年(1974〜1998年)

●第4位 広島
過去最長ブランク:24年(1992〜2015年)

●同4位 オリックス
過去最長ブランク:24年(1997〜2020年)

●同4位 日本ハム
過去最長ブランク:24年(1982〜2005年)

●第7位 阪神
過去最長ブランク:20年(1965〜1984年)

●第8位 中日
過去最長ブランク:19年(1955〜1973年)

●第9位 西武
過去最長ブランク:18年(1964〜1981年)

●第10位 ヤクルト
過去最長ブランク:13年(1979〜1991年、2002〜2014年)

●第11位 楽天
過去最長ブランク:7年(2014〜2020年)

●第12位 巨人
過去最長ブランク:4年(2003〜2006年、2015〜2018年)

 過去最もリーグ優勝のブランクが長かったのはDeNA。大洋時代の1960年にリーグ初優勝を飾ったが、次に優勝できたのは横浜時代の1998年。ブランクは37年と長い長いトンネルだった。ロッテも1974年に優勝してから2005年まで30年ものブランクがあった。当時は金田正一監督時代。まだ落合博満さえ入団していない時代だ。

1999年、ダイエーの優勝は南海時代の73年以来だった


 第3位には25年でソフトバンク。南海時代の1973年に優勝したが、以降は徐々に低迷。ダイエーとして1999年に優勝するまで長かった。第4位には広島、オリックス、日本ハムが並ぶ。広島は山本浩二監督時代の1991年に優勝してから2015年まで。日本ハムは大沢啓二監督時代の1981年に優勝してからはリーグの頂点から遠ざかった。オリックスも24年だが、こちらは現在進行形。もし今季リーグ優勝を逃すと、過去最長ブランクで3位タイになってしまうことになる。

 反対に優勝ブランクが短いのが巨人。長くても4年で、さすが球界の盟主といったところだ。楽天も現在7年と短いが、こちらもオリックスと同様に現在進行形。ファンとしては、あまりブランクが長くなるのは避けてもらいたいところだろう。

「リーグ優勝のブランク」が最も長いのは24年のオリックスだったが、今季はついに終止符が打たれるかもしれない。そうなると次に長いDeNAが12球団最長となる。過去に37年もの長い間優勝から遠ざかった経験があるだけに、戦々恐々としているファンは多いだろう。今季は、久しぶりのリーグ優勝を狙うオリックスだけでなく、ブランクが23年に延びる可能性のあるDeNAの戦いぶりにも注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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