新天地で巻き返しを期す炭谷
西武時代の2013年以来8年ぶりのバッテリー結成も、ほろ苦い結果に終わった。7月10日の西武戦(
楽天生命パーク)で、
涌井秀章と
炭谷銀仁朗が通算84度目のバッテリーを結成。だが、涌井は古巣を相手に今季最短タイとなる3回7安打6失点でマウンドを降り、6敗目を喫した。
「19、20歳から知っている仲だし、良いときも悪いときも一緒にやってきた。引き出しも多いと思うので、今後修正できるようにやっていきたい」。そう言って炭谷は前を見据えた。
決意の移籍だった。
巨人・
原辰徳監督と話し合い、最終的には自身の思いを尊重してもらった。楽天ではチーム最年長となる捕手は「僕が経験したことを若い捕手に伝え、切磋琢磨しながらチームが強くなれば」。だが、ここまでは会見での言葉以上の活躍を見せている。
7月11日の西武戦(楽天生命パーク)では8回にダメ押しとなる3ランを放った。今季、交流戦でも西武戦で本塁打をマークしており、同じチームを相手に同一シーズンに2球団で本塁打を放ったのは69年ぶり2人目の記録となった。
経験の少ない捕手が多いだけに、炭谷は頼もしい存在となりそう。
太田光ら若手にとって大きな刺激となっているのは間違いないだろう。
写真=BBM