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【日本代表】“世界一胴上げ投手”山崎康晃の矜持「金メダルを取るためにできることを精一杯やっていく」

 

7月20日の日本代表強化合宿2日目、紅のセカンドビジター用ユニフォームをまとい、投内連係を行う山崎康晃


 2019年11月17日、韓国とのプレミア12決勝は9回表を迎えて日本が5対3と2点をリードしていた。マウンドには抑えを任されていた山崎康晃が上がる。四番から始まる韓国打線を相手に、全球ツーシーム勝負。三ゴロ、二ゴロ、最後は145キロのツーシームで空振り三振に仕留め、喜びを爆発させている。

 約10年ぶりの世界のタイトルをかけたマウンド。それでも山崎には余裕があった。「胴上げ投手になったことがなかったので。勉強してからマウンドに向かいました(笑)」と、試合前には2009年に行われたWBC決勝の韓国戦で、ダルビッシュ有(現パドレス)が最後を締めた動画を見てから試合に臨むなど、“準備”も万全。「東京オリンピックでも金メダルを取れるように、また成長していきたい」と翌20年に行われる予定だったオリンピックに思いを馳せていた。

 オリンピックでも胴上げ投手に――。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会は約1年の延期。日本のプロ野球も開幕が約3カ月遅れ、この間、山崎自身の所属チーム(DeNA)での役割にも変化が生じている。昨季は開幕から9試合で6セーブを挙げたものの、内容は不安定で防御率は6.48。その後は抑えから中継ぎへと配置転換。今季はここまで39試合に登板、3勝1敗0セーブ18ホールド、防御率2.37と状態を上げているが、任されるのは抑えの前のポジションだ。

 稲葉篤紀監督は各選手の役割について、強化合宿、強化試合をみて判断していく旨を明かしているが、今回の五輪代表では19年のプレミア12とは異なる役割を求められることが予想される。自らの役割に関し、山崎は「自チームでも今、守護神とはまた違うポジションで投げていますので。この日本代表に招集されて、金メダルを取るためにできることを精一杯やっていきたいと思っています。ポジションに関しては、任せていただいたところでしっかり腕を振って、結果的に金メダルになれるように」とチームでの役割を自覚している。

 稲葉監督からは「投手陣を引っ張る存在になってほしい」と指名されており、指揮官就任以降、ほぼすべての活動で招集されている右腕は「少なからず経験を重ねて、ここまでこられた自信もありますので。周りがオドオドすることなく、特にブルペンでは皆さんが100パーセントに近い実力を出せるように、やりやすい環境を整えていきたいですね」と頼もしい。

文=坂本匠 写真=榎本郁也

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