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早実は5回戦で敗退――清宮幸太郎の弟・福太郎は大学進学志望を表明、右スラッガーとして成長の余地十分

 

「3年生全員で乗り越えることができた」


早実・清宮福太郎(3年


 甲子園は遠かった。清宮福太郎(3年)が主将としてけん引する早実は、国学院久我山高との西東京大会5回戦(7月25日、八王子)で敗退(4対10)。ベスト8を前にして、3年間の高校野球生活は、一区切りとなった。

 今春の東京大会1回戦で惜敗した因縁の相手だったが、雪辱することはできなかった。「三番・左翼」で出場した清宮は2打数1安打(2四球)。ノーシードから2015年以来となる甲子園を狙ったが、頂点には届かなった。

 主な高校生で最多とされる111本塁打を放った清宮幸太郎(現日本ハム)の弟として、入学時から脚光を浴びてきた。兄は左の強打者に対して、弟も右打席からパワフルなスイングを見せる。主将を務めた兄は甲子園に2回出場(1年夏、3年春)したが、弟は決して順風満帆とはいかなかった。1年夏からベンチ入りも、1年秋は部内の不祥事により出場辞退。2年春の東京大会、夏の西東京大会は新型コロナウイルスの感染拡大により中止。本来は3年間で5回ある甲子園出場のチャンスも、清宮には3回しかなかった。

「自分だけが苦労したとかではない。3年生全員で乗り越えることができた」

 試合後、清宮は大学進学志望を表明した。早実は早大の系属校。兄は高卒でプロ入りしたが、弟は東京六大学の聖地・神宮を目指すことになる。打球を飛ばす力は超高校級。182センチ96キロと恵まれた体格であり、右スラッガーとして、成長の余地は十分にある。

写真=矢野寿明
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