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NPB史上13人目のレアな記録も…今季前半戦で達成された打撃記録は?

 

今季中の達成が期待される打撃記録でまず挙げられるのが2,000安打だ。特に西武栗山巧は残り15安打まで迫っており、大記録達成は時間の問題だろう。他にも、今季中の達成が期待された打撃記録は数々あるが、中にはすでに前半戦で達成されたものもある。今回は、「前半戦で達成された打撃記録」をピックアップして紹介する。 

丸、中田は浅村に続けるか?


6月10日の中日戦で1500安打を達成した浅村


●通算1500安打
浅村栄斗(楽天)

 今季開始時点で残り62安打に迫っていた1500安打だが、浅村は6月10日の中日戦(楽天生命パーク)で史上130人目での達成となった。ほかに1500安打まで丸佳浩(巨人)が84安打、中田翔(日本ハム)が149安打となっているが、後半戦でどこまで迫れるかに注目だ。

●通算1000安打
バレンティン(ソフトバンク)

 ソフトバンクのバレンティンが、6月13日のヤクルト戦(PayPayドーム)で史上310人目の1000安打を達成した。同じソフトバンクの選手では、今宮健太が現在977安打で1000安打まで残り23本に迫っている。打撃不振に陥っているが、復調すればバレンティンに続く大台到達が見えてくるだろう。

●通算400二塁打
福留孝介(中日)

 NPB最年長の福留がNPB通算18年で400二塁打を達成した。4月18日の広島戦(バンテリン)での大台に到達したが、これまで12人、福留で13人目という達成者の少ない偉大な記録だ。昨季、2000安打を超えた巨人の坂本勇人も現在389二塁打で、今季中に達成できる可能性がある。

●通算300本塁打
バレンティン(ソフトバンク)

 本塁打記録では、バレンティンが6月13日のヤクルト戦(PayPayドーム)で史上43人目(助っ人では4人目)の通算300本塁打を記録。同じ試合で1000安打と300本塁打を達成したことになる。また、この1本でバレンティンは「全球団本塁打」も記録している。

●通算250本塁打
坂本勇人(巨人)

 坂本は6月19日の阪神戦(甲子園)、いわゆる伝統の一戦で見事に通算250本塁打を達成した。NPB史上では65人目だが、巨人の生え抜き選手では7人目。通算250本塁打も、巨人では高橋由伸の321本に次ぐ歴代7位となっている。

現役では3人しか達成していない2000試合出場


栗山は20年目で通算2000試合出場に到達した


●通算2000試合出場
栗山巧(西武)
内川聖一(ヤクルト)

 栗山は6月12日の中日戦(メットライフ)、内川は7月6日の阪神戦(神宮)で達成。栗山は52人目、内川は53人目の2000試合出場となった。2人よりも多く出場している現役選手は鳥谷敬(ロッテ)のみで、歴代22位、現役最多の2243試合だ。

●通算1500試合出場
大島洋平(中日)

 中日の大島は6月26日の広島戦(マツダ広島)で、通算196人目の1500試合出場を達成。今季はほかに楽天の浅村栄斗(残り36試合)や日本ハムの中田翔(残り39試合)などが通算1500試合を達成する可能性がある。

●通算1000得点
鳥谷敬(ロッテ)

 現役最多の2243試合に出場している鳥谷は、4月3日の日本ハム戦(札幌ドーム)で通算1000得点の大台に到達した。これはNPB史上44人目の大記録で、現役では坂本勇人、福留孝介に次ぐ3人目。鳥谷以外では、西武の中村剛也が残り44得点まで迫っているが、現在のペースでは今季中の達成は難しいかもしれない。

●通算1000三振
糸井嘉男(阪神)

 通算1000三振に大台に乗ったのが阪神の糸井。6月13日の楽天戦(楽天生命パーク)での達成だ。阪神で三振といえば、ルーキーの佐藤輝明が前半戦終了時点で121三振と歴代最多ペース。毎シーズンこのペースならば、数年後には史上最速での通算1000三振を達成する可能性もあるだろう。

「前半戦で達成された打撃記録」をピックアップして紹介した。まだ今シーズンは60試合ほど残っており、今後さらなる記録達成も期待される。果たして後半戦ではどのような記録が生まれるのか、ぜひ注目してもらいたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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