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東京2020オリンピック

日本代表が坂本勇人の劇的打でサヨナラ勝利! 先発・山本由伸も6回9奪三振の好投

 

9回裏、サヨナラ打を放って日本に勝利を呼び込んだ坂本


■グループステージGAME1(福島・あづま球場)
日本4x−3ドミニカ共和国

 日本代表の金メダル獲得への戦いが始まった。7月28日、福島・あづま球場で東京五輪野球競技が開幕。グループステージ初戦で日本代表はドミニカ共和国と対戦し、4対3と劇的なサヨナラ勝利で白星スタートを決めた。

 相手先発のC.C.メルセデスに対して初回二死から吉田正尚が左前打を放ったが、その後は打線が沈黙。四球絡みで2回裏には二死一、二塁、3回裏には二死一塁とするも得点にはつながらない。立ち上がりは不安定だった日本の先発・山本由伸は徐々に安定感を発揮し、6回まで9奪三振無失点。0対0のまま7回表を迎えた。

日本の先発・山本は6回9奪三振無失点と好投を見せた


 日本はこの回から青柳晃洋(阪神)がマウンドへ。今季、セ・リーグトップの防御率1.79を誇る右腕は先頭のJ.フランシスコに中前打を浴びると一死後、E.メヒアにも中前へ運ばれて一、二塁とピンチを迎える。J.グーズマンは遊飛に打ち取って二死となり、打席にはC.バレリオ。フルカウントからの7球目、外角低めのシンカーをうまくとらえられる。左中間を破る適時二塁打で2点の先制を許してしまった。

 その裏、日本は先頭の浅村栄斗(楽天)が中前打で出塁。続く柳田悠岐(ソフトバンク)が初球の直球を振り抜き、左翼フェンス直撃の二塁打で無死二、三塁と畳みかける。ここでドミニカ共和国は右サイドのL.カスティーヨへスイッチ。日本にとって最大のチャンスだったが一死後、村上宗隆(ヤクルト)の一ゴロの間に1点を奪うだけにとどまってしまった。

8回裏、吉田の左前打で二走・山田が本塁を狙うもタッチアウト


 雨脚が強くなる中、迎えた8回裏、日本は先頭の山田哲人(ヤクルト)が四球で出塁。続く坂本勇人(巨人)がしっかり送り一死二塁と同点のチャンス。ここで吉田が左前打を放ち、二走・山田は果敢に三塁を回るも本塁タッチアウト。日本ベンチはリプレー検証を要求したが、判定は覆らなかった。

 9回表、栗林良吏(広島)が1点を失って1対3。最終回、日本はこの回から登板したJ.アセンシオを一死一、二塁と攻め立てると村上が1点差に迫る右前打。さらに一死一、三塁とチャンスは続き、甲斐拓也(ソフトバンク)が執念の同点スクイズ。さらに山田が中前打でつなぎ、一死満塁。ここで坂本が中堅の頭を越える一打。土壇場の9回裏に3点を挙げてサヨナラ勝利を飾った。

写真=Getty Images
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