週刊ベースボールONLINE

東京2020オリンピック

山田哲人、坂本勇人がアーチで共演。逆転で2連勝の日本がグループステージA組を首位通過

 

1点ビハインドの2回表、甲斐の中前打で二塁から同点のホームを狙う浅村


■グループステージGAME5(横浜スタジアム)
メキシコ4−7日本

 7月28日の開幕戦(福島・あづま球場)でドミニカ共和国にサヨナラ勝ちを収めた日本のグループステージ第2戦。横浜スタジアムに舞台を移し、メキシコと対した一戦は、前半から得点を重ねた日本が7対4で勝利を飾り、2連勝でグループA首位通過を決めた。

 初回、日本の先発・森下暢仁(広島)は2本の安打で先制を許すも、打線がすぐに取り返す。2回表、五番の浅村栄斗(楽天)が右前にチーム初安打を放って出塁すると、一死後、七番の菊池涼介(広島)が左前にはじき返して一、二塁とチャンスメイク。二死後、九番・甲斐拓也(ソフトバンク)がしぶとく二遊間をやぶって同点とした。

4回表、山田が左翼席へチーム大会第1号となる3ランホームラン


 3回表には坂本勇人(巨人)の二塁打、吉田正尚(オリックス)の三塁内野安打などで一死一、三塁の好機をつくると、浅村の投ゴロの間に坂本がホームを踏んで逆転に成功。

 さらに攻撃の手を緩めない日本は、4回表、一死から八番の村上宗隆(ヤクルト)が中前へ、九番の甲斐が左翼線に運んで一番につなげると、山田哲人(ヤクルト)が左翼スタンドへ今大会チーム第1号となるホームランで、リードを一挙3点に広げる。打った山田は「追加点がほしい場面でしっかりと集中して打席に入れました。ホームランという最高の結果を出せて良かったです」。

 その裏、森下が1点を失うも、7回表に坂本のソロアーチで1点、8回表には山田がこの日4打点目となる適時打でリードを広げた。

今大会初登板で2回を無失点に抑えた伊藤


 守っては6回から継投に入る。2番手でマウンドに上がった伊藤大海は6回を三者凡退、イニングをまたいだ7回は二死一、二塁のピンチを迎えるも、最後はR.ペーニャを中飛に抑えて2回を無失点。「普段より緊張しましたが、0点でベンチに戻ることだけを考えて、逆球でも、ランナーを出してもOKと思って強気で投げられました」と頼もしい。

 8回、平良海馬(西武)はメネセスに2ランホームランを許したが、3点差は十分なリード。最終回は栗林良吏が完ぺきなパフォーマンスを見せる。ドミニカ共和国戦では1点を失っていた右腕だが、この日はよく腕が振れていた。テンポ良く2つの内野ゴロでアウトを重ねると、最後は2球で追い込んで決め球フォークで空振り三振に仕留め、試合を締めた。

 この勝利でグループAを首位で通過した日本は、8月2日、19時からグループBの首位チームと準決勝進出をかけて戦う。

写真=Getty Images
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング