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東京2020オリンピック

侍ジャパンが宿敵・韓国を5対2で下して決勝へ。悲願の金メダルまであと1勝!

 

8回に決勝適時二塁打を放った山田哲人


■8月4日 準決勝GAME13(横浜スタジアム)
日本5−2韓国

 準々決勝でアメリカ代表を打ち破った野球日本代表は8月4日、横浜スタジアムで韓国との準決勝に臨み5対2で勝利を収めた。

 やはり、宿敵との一戦は激闘となった。

 3回裏に坂本勇人(巨人)の中犠飛、5回裏に吉田正尚(オリックス)の中前適時打で2対0とリードした日本だったが、6回表、先発の山本由伸(オリックス)がピンチを迎える。先頭のパク・ヘミンに詰まりながらレフト前に運ばれると左翼の近藤健介(日本ハム)がファンブルする間に打者走者は二塁へ。続くカン・ベクホに鋭く三遊間を破られ、1対2。さらにイ・ジョンフへライト前に運ばれ、無死一、三塁となり打席にはヤン・ウィジ。1打席目はフォーク、2打席目はカーブで空売り三振に仕留めた四番に対し、追い込んでから選んだ勝負球はスライダー。山本は3たびヤン・ウィジから空振り三振を奪った。

 ここで左打者のキム・ヒョンスを迎え、日本ベンチが動く。山本から左腕の岩崎優(阪神)にスイッチ。しかし、外角のスライダーをセンター前に落とされ、2対2の同点に。岩崎は後続を連続三振に斬って取ったが、試合は振り出しに戻った。

 7回表からは伊藤大海(日本ハム)がマウンドへ。気迫あふれるピッチングで韓国打線をゼロに抑えると、6回裏途中から登板したチョ・サンウも7回裏、力のこもったボールを投げ込み、日本打線に得点を許さない。伊藤は8回表も続投。二死後、キム・ヒョンスに左翼へ二塁打を打たれるも代打のチェ・ジュファンを二ゴロに打ち取った。

 8回裏、日本は二死二塁とチャンスをつかむと、韓国ベンチは村上宗隆(ヤクルト)を敬遠し、甲斐拓也(ソフトバンク)との勝負を選択した。甲斐はボールを見極め四球。満塁となり、山田哲人(ヤクルト)が打席に入る。山田はコ・ウソクの初球、真ん中低めの直球をとらえ、左翼フェンス最上部を直撃する走者一掃の勝ち越し適時二塁打。5対2とし、最終回へ。9回表のマウンドは栗林良吏(広島)。日本の守護神は無死二塁のピンチを招くが、落ち着いて打者を仕留め、最後はパク・ヘミンを二ゴロに打ち取った。

 この勝利で日本は決勝へ。8月5日に行われる準決勝、アメリカ対韓国の勝者と7日に金メダルを懸けて戦う。

写真=Getty Images
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