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甲斐拓也、梅野隆太郎、森友哉…あなたが選ぶ球界No.1捕手は誰?

 

 東京五輪で野球日本代表の侍ジャパンが金メダルを獲得した。今大会の捕手陣はソフトバンク甲斐拓也阪神梅野隆太郎がマスクをかぶっている。代表に選出されなかったが、「打てる捕手」の西武森友哉も評価が高い。あなたが選ぶ球界No.1捕手はどの選手だろうか?

高い守備力に加え打撃も成長


ソフトバンク・甲斐拓也


・甲斐拓也(ソフトバンク)
※今季成績88試合出場、打率.237、8本塁打、32打点、4盗塁
※通算成績580試合出場 打率.232、42本塁打、164打点、23盗塁

 2011年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。13年に支配下登録されると、「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩と投手陣の信頼厚いリードで正捕手に。18年には日本シリーズで新記録の6連続盗塁阻止と広島の機動力を封じ、育成選手で初の日本シリーズMVPを受賞した。複数の捕手が起用されるのがトレンドになっている時代で、甲斐は今季前半戦終了までの全88試合、スタメンでマスクをかぶった。強肩が注目されるが、投球を後ろにそらさないブロッキング技術も高いため、走者がなかなか次の塁を狙えない。課題だった打撃も成長の跡を見せ、19年から2年連続2ケタ本塁打をマーク。今季は5月22日のオリックス戦(PayPayドーム)で二番に抜擢された。育成出身で五輪代表として出場したのは史上初。無名の存在から日本を代表する捕手に飛躍を遂げている。

勝負強い打撃にも定評


阪神・梅野隆太郎


・梅野隆太郎(阪神)
※今季成績83試合出場、打率.247、2本塁打、24打点、7盗塁
※通算成績739試合出場 打率.239、39本塁打、235打点、33盗塁

 セ・リーグを代表する捕手だが、不思議とプロ入り後は日の丸に縁がなかった。東京五輪は會澤翼(広島)が当初選出されたが故障により出場辞退。代役として五輪出場を熱望していた梅野が追加招集された。捕球技術、ブロッキングの能力が高く、2014年は出場試合数が規定に達した選手で唯一の捕逸0をマーク。強肩が武器で甲斐の異名「甲斐キャノン」に対抗し、「梅ちゃんバズーカ」と称されることも。19年には捕手でNPB歴代最高の123補殺を記録した。勝負強い打撃と俊足にも定評があり、侍ジャパンの稲葉篤紀監督も「守備面の安定感とともに打撃、走塁でも期待している」と高く評価していた。今季はチームでも首位快走に大きく貢献。投手陣に絶大な信頼を寄せられる扇の要として、16年ぶりのリーグ優勝へ不可欠な存在だ。

球宴選手間投票ではトップ


西武・森友哉


・森友哉(西武)
※今季成績77試合出場、打率.304、9本塁打、26打点、1盗塁
※通算成績776試合出場、打率.292、92本塁打、396打点、19盗塁

「打てる捕手」としてその存在は抜きん出ている。豪快なフルスイングが魅力だが、ミート能力も高い。入団して数年は打力を買われて指名打者、外野で起用される機会が多かったが、2018年に捕手でチーム最多の81試合マスクをかぶり、打率.275、16本塁打、80打点でリーグ優勝に貢献。捕手として独り立ちした。19年は打率.329、23本塁打、105打点と自己最多の成績で、捕手では史上4人目の首位打者を獲得。得点圏打率.411とチャンスに強く、リーグ連覇の立役者としてパ・リーグMVPに選出された。課題と指摘されていたインサイドワークでも成長の跡を見せ、今年の球宴では甲斐を押しのけて捕手部門でファン投票、選手間投票ともにパ・リーグトップだった。今季は前半戦で打率3割をキープ。捕手で史上初となる2度目の首位打者、2年ぶりのリーグ優勝に向けて攻守でチームを引っ張る。

写真=BBM
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