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2021夏の甲子園

第4試合の終了は21時40分。甲子園第3日は史上最も長い1日!?【2021夏の甲子園】

 

3時間遅らせてスタート


8月15日。高川学園が9回裏にサヨナラ勝ちした小松大谷との1回戦(第4試合)が終了したのは、21時40分だった


 46年ぶりとなる3日連続順延の翌日(8月15日)は、第35回大会(1953年)以降、最も長い1日となった。

 天候不良のため、第1試合の開始を、本来予定されていた8時から3時間遅らせてスタートした。以下がこの日の開始予定時間である。

▽第1試合 11時(8時)
▽第2試合 13時30分(10時30分)
▽第3試合 16時(13時)
▽第4試合 18時30分(15時30分)
※カッコ内は本来の開始予定時間

 試合時間は2時間、インタバルは30分に設定されているが、なかなか予定どおりに試合は進行しないもの。さて、実際はどうだったか。

▽第1試合
明桜(秋田)4−2帯広農(北北海道)
開始   10時59分
終了   12時52分
試合時間 1時間53分

▽第2試合
明徳義塾(高知)3x−2県岐阜商(岐阜)
開始   13時26分
終了   15時42分
試合時間 2時間16分

▽第3試合
神戸国際大付(兵庫)2−1北海(南北海道)
開始   16時14分
終了   18時35分
試合時間 2時間21分

第4試合は大熱戦


 17時48分に点灯された。第4試合はナイトゲームである。

▽第4試合 
高川学園(山口)7x−6小松大谷(石川)
開始   19時10分
終了   21時40分
試合時間 2時間30分

 第4試合は大熱戦だった。1点を追う高川学園は8回裏に6対6に追いつくと、9回裏は一死満塁から押し出し四球を選び、サヨナラ勝ち。時計の針は21時40分を指していた。第1試合は1時間台のゲームであったが、試合を重ねるごとに試合時間が長くなっていった。

 大会本部によると、試合時間が確認できる第35回大会(1953年)から101回大会(2019年)までで、最も遅い試合開始時刻は第47回(65年)の報徳学園(兵庫)−広陵(広島)で18時50分。そして、最も遅い試合終了時刻は第50回(68年)の津久見(大分)−高岡商(富山)の21時27分であった。

 今回、双方とも「記録」を更新した。大会本部は朝5時には、従来の第1試合へ向けた準備を進めているはずであり、この日は17時間以上に及ぶ長丁場。今大会は新型コロナ禍の開催で、出場校から陽性者が出るなど、例年以上に難しい対応となっている。明日以降も天候不良が予想されている。第3日で11試合を消化し、決勝まで残り37試合。開幕前から大会主催者が強調していたように「部員の安全・安心」を最優先としながら、天候とも向き合う、緊張感ある大会運営が続いていく。

文=岡本朋祐 写真=牛島寿人
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