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【終盤戦エース採点】巨人25点、阪神55点、ヤクルト採点不可能…セ・リーグ6球団「エース」の評価は?

 

シーズンも終盤戦に入っていき、優勝、クライマックスシリーズ進出争いは激しさを増していく。そのなかで、今季ここまでエースの働きぶりに合格点を与えることができるのだろうか。セ・リーグ6球団の「エース」の評価はいかに? 100点満点で採点した。
記録は9月13日現在

読売ジャイアンツ



巨人 25点

 昨季は開幕から13連勝を飾るなど、3度目となる最多勝、2度目のリーグMVPを獲得したエース・菅野智之が苦しんでいる。右ヒジや脚の違和感などで開幕以降、4度の二軍調整。東京オリンピック出場への強い思いも、調整に影響を及ぼしたことは想像に難くない。前半戦終了時点で2勝4敗は、正常ではないだろう。ただ、明るい兆しも見せ始めている。7月2日に4度目の登録抹消で東京オリンピックも辞退し、ファームで約2カ月にわたる「ミニキャンプ」。8月26日に復帰すると、9月1日のヤクルト戦(京セラドーム)で8回無失点の3勝目。7日のDeNA戦(横浜)は5回途中7失点で心配させたが、中4日で迎えた12日の広島戦(マツダ広島)では7回1失点で4勝目と、ていねいな投球を見せた。優勝争いが佳境を迎える終盤戦、エースのパフォーマンスがチームに与える影響は大きい。

阪神タイガース



阪神 55点

 16年ぶり優勝のチャンスが訪れている阪神で、もしエース・西勇輝の勝敗が逆であれば、もう少し楽な首位争いをしていただろう。20試合に登板し、先発ローテーションは守っているが、5勝9敗となかなか勝てないシーズンとなっているのだ。今季は早いイニングで点を奪われるケースが多く見受けられる。流れが悪く、7試合連続で勝つ星なしとツキもない状況で迎えた9月10日の広島戦(マツダ広島)。丁寧な投球で5回1失点にまとめ、今季5勝目、通算100勝目を手にした。久しぶりの勝利を契機とし、エースの粘投が復活して勝利を呼び込んでいけばチームに勢いがついて首位争いにも有利に動いていくはずだ。

東京ヤクルトスワローズ


ヤクルト・奥川恭伸石川雅規高橋奎二小川泰弘(左上から時計回り)


ヤクルト 採点不可能

 チームには「エース」と呼べるような絶対的存在の先発投手は存在しない。小川泰弘を中心に奥川恭伸、高橋奎二、石川雅規らが好投しているが、中5日ないしは6日の先発ローテーションを守り抜いて飛び抜けた成績を残している投手はいない。とはいえ、スアレスやサイスニードら外国人も含めて、先発投手陣がローテーションのイスを勝ち取ろうとチーム内で競い合い、高め合っているのは事実。たしかに“絶対的エース”は存在しないが、小川や石川はしっかりとゲームメークし、奥川や高橋も勝ち星を伸ばしている。先発全員がエース級の活躍を見せれば、“絶対的エース”がいなくても、チームとして戦っていける。

中日ドラゴンズ



中日 60点

 昨年の沢村賞左腕。今年も先発ローテーションの柱として期待された大野雄大だが、前半戦はなかなか勝ち星に恵まれなかった。14試合に登板して3勝7敗。防御率は3.59と大崩れはしなかったものの、大事な場面での失投が目立った。エースが借金4ではチームの低迷も仕方がないだろう。しかし東京オリンピックでチームで唯一の代表となり、金メダルを獲得して臨んだ後半戦は4試合で3勝1敗、防御率は1.00と本来の調子を取り戻している。通算では18試合に登板して6勝8敗、防御率2.99とまだ物足りず、今年に限って言えばエースの称号は柳裕也に譲っているが、シーズン終了までにせめて勝敗は5割に戻したいところだ。2年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得中だけに、防御率も2点台で終わらせたい。

広島東洋カープ



広島 65点

 満足な状態にはなかなかならないが、懸命に調整をしながら投げ続けている。広島のエース・大瀬良大地にとって、今季はそんな印象のシーズンだ。昨年9月に右ヒジのクリーニング手術を受け、そこから開幕投手に向けて調整、開幕戦は白星を逃したが、その後連勝して復活を思わせた。ところが4月半ばに右ふくらはぎを痛めて戦列離脱。5月半ばに復帰したが、そこからは勝ち星が遠かった。トレーニングやフォームの面でも試行錯誤を重ね、7月から8月にかけ4連勝。ようやくエースらしい働きが戻ってきた。ここまで森下暢仁と並び、チーム2位の6勝。カープの今後の浮上は、力のあるこの2人がどれだけ勝利を重ねられるかにかかっている。

横浜DeNAベイスターズ



DeNA 50点

 DeNAのエースは誰か? キャリア初の開幕投手を務めた濱口遥大、スランプから復調し5連勝中の大貫晋一も頼もしいが、やはりチームを背負って立つ存在は今永昇太だろう。左肩手術から復帰を果たしたのが今年5月。以降、先発ローテーションの中心を担っている。エースらしく、試合をつくる投球を重ねるが、打線の援護に恵まれない試合もあり勝ち星には恵まれていない。しかし、9月12日の阪神戦(横浜)では、8回11奪三振、1失点の力投で4勝目(4敗、防御率2.96)を挙げ、完全復活を印象付けた。残り試合は少ないが、フル回転でチームの順位を押し上げたい。

写真=BBM

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