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課題の先発が安定して生まれた好循環。ロッテが16年ぶりの優勝へ大前進

 

オリックスを抜き去り、単独首位に躍り出たロッテがその座をがっちりキープ。投打の歯車をかみ合わせたのは課題と言われた先発投手の安定だ。

盤石の試合運び


9月10日の楽天戦で8回2失点の好投を見せた佐々木朗


 課題に挙げられていたポジションが機能すれば、上昇気流に乗るのは必然だ。8月まで先発防御率は4.76と不安定だったが、9月に入ると3.55と大幅に改善。美馬学が復調し、石川歩が故障から復帰と2人のベテランの存在に加え、若手の快投がチームの勢いを加速させている。

 筆頭が高卒2年目の佐々木朗希だ。9月10日の楽天戦(ZOZOマリン)に先発し、プロ入り後の実戦登板での自己最速となる158キロを計測したストレートに加え、フォーク、スライダーも低めに集めて凡打の山。6回に山崎剛に同点ソロを浴びるも、2安打2失点9奪三振、球数99でプロ入り最長となる8回を投げ切った。

 9回二死からレアードのサヨナラ弾で劇的勝利を飾ったのも、佐々木朗の好投があってこそ。「投げるたびに自分自身に自信を持って投げられていると思います」と井口資仁監督も称賛し、背番号17も「少しでも長い回を投げられるように。球数的にも余裕があったし、(登板)間隔も空けてもらっているので少しでもチームに貢献したい思いでした」と納得の投球が勢いをもたらした。

“令和の怪物”の好投に「僕も負けない」と話した25歳左腕・小島和哉が、翌11日に先発してスコアボードにゼロを刻む。8回に一発を浴びて完封こそ逃したが、自身今季初の完投勝利。直近2試合は初回に失点していた左腕は「どんどん攻めていこう」と内外角の両サイドに制球力よく投じて流れを呼び込んだ。さらに12日にも新人右腕の河村説人が5回1失点とゲームメークし、打線が大量得点を奪って楽天を3タテ。2位・オリックスに2ゲーム差と、がっちり首位を固めた。

9月10日の楽天戦は9回二死からレアードがサヨナラ弾。先発陣の好投で接戦を展開すれば、好調打線がバットで応える


 先発投手が試合をつくれば7回=国吉佑樹、8回=佐々木千隼、9回=益田直也の勝ち継投は盤石で、原則3連投までのブルペン事情は好調打線がカバー。荻野貴司小窪哲也の“36歳コンビ”が好機をつくり、主将・中村奨吾がつないでレアード、マーティンの“助っ人コンビ”がポイントゲッターに。先発投手の安定で、好循環が生まれている。

 昨季は終盤に失速して2位に終わるも、今季は盤石の試合運びで悲願の優勝へ向けて加速中。16年ぶりとなる頂点へ、“マリンの風”が熱を増し、そして強く吹き始めた。

写真=BBM

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