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阪神・大山悠輔が9月に入って絶好調「阪神優勝は大山の活躍次第」と期待の声が

 

「脇役ではなく、主役」



 首位に浮上して息を吹き返した阪神。そのキーマンになったのが大山悠輔だった。今月3日からの首位攻防戦・巨人戦(甲子園)で3日に猛打賞3打点と気を吐くと、4日の2戦目は1点差を追いかける無死一塁でビエイラの156キロ直球を豪快に振り抜き、左翼席へ15号逆転サヨナラ2ラン。主砲の活躍で首位奪回すると、チームも活気づく。8日のヤクルト戦(甲子園)でも同点の6回二死一塁で左中間に運ぶ決勝16号2ランを放った。

 昨年は打率.288、28本塁打、85打点といずれも自己最高の成績をマーク。今季はさらなる飛躍が期待されたが、前半戦は苦しんだ。チャンスでブレーキになる場面が目立ち、持ち味の思い切りの良さも影を潜めた。矢野監督は「不動の四番」として期待を寄せていたが、6月29日のヤクルト戦(甲子園)で六番に降格。その後再び四番に戻ったが不調が続き、スタメン落ちを経験した。

 東京五輪の中断期間を経て、後半戦がスタートした8月13日の広島戦(京セラドーム)で特大の11号左越えソロ。翌14日の同戦でも2打席連続アーチを放ち、復調の兆しを見せたが持続しない。8月の月間成績は打率.196、4本塁打、6打点。このままでは終われない。9月以降は六、七番を打つ機会が多いが殊勲打で打線を牽引している。14日のヤクルト戦(神宮)は3三振に倒れたが2回には二塁打を放ち、6試合連続安打。同日現在、月間打率.372、2本塁打、8打点と上昇気流に乗ったように感じる。

 中日OBで野球評論家の井端弘和氏は週刊ベースボールのコラムで、阪神のキーマンに大山の名を挙げている。「ペナントレースは残り40試合を切り、マラソンに例えれば、35キロ地点に差し掛かったところです。9月5日終了時点で首位から3位まで3.5ゲーム差。三つ巴のセ・リーグ首位争いはもうしばらく続きそうですが、ここでカギを握るのはやはり、大山選手です」と強調した。

 さらに「後半戦に入ってからも先発を外れる試合がありましたが、今季も多くの試合で四番を張ってきた選手です。ケガでもないのに、この時期に頭から出ないのは、いくら不調でも考えられません。昨季28本塁打の実績もそうですし、過去を振り返っても後半戦に強い選手です。新人や若い選手と天秤にかけている時期ではありません。と、考えていたら、冒頭のように巨人戦で2夜続けてのヒーローです(9月4日は同点適時打、5日はサヨナラ弾)。キャプテンが打てば、チームも周囲も盛り上がります。大山選手は脇役ではなく、主役なんです。阪神ベンチは腹を括(くく)って、彼に懸けるべきなのではないでしょうか」と期待を込めている。

四番・大山が本来の形


 11日の広島戦(マツダ広島)から打順が五番に上がったが、阪神は大山が四番にどっしり構えるのが本来の打線の形だろう。新人左打者記録の23本塁打をマークし、前半戦に大活躍を見せていた佐藤輝明は相手の徹底した対策と疲労の影響もあり快音が聞かれなくなり、今月10日にファーム降格した。マルテ、サンズロハス・ジュニアとクリーンアップを打てる人材がそろっているが、大山は試合を決める勝負どころで回ってくるケースが多い。そういう星の下に生まれたスターなのだ。

 阪神ファンからも「佐藤でもロハスでもサンズでもない。阪神の優勝は大山次第だよ」、「大山が打つと盛り上がり方がまったく違う。前半戦の悔しさを晴らしてほしい」と激励の声がSNS上で多く見られる。残り32試合。16年ぶりのリーグ優勝に向け、大山のバットが阪神の命運を握っている。

写真=BBM

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