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2016年には巨人・小林誠司が打率.204…今季はどうなる? 規定打席到達での1割打者は誰が最後?

 

 8月に無償トレードで日本ハムから巨人に加入した中田翔。9月23日には移籍後2本目となる本塁打を放ったが、打率は.123と加入後も不振から抜け出せていない状況だ。中田の場合は規定打席に到達することはないが、仮に「規定打席到達での打率1割台」を記録した場合は、いつ以来となるのだろうか?

最後の1割打者は誰?


82年、巨人・山倉は.196と1割台の打率に終わっていた


 直近の「規定打席到達での打率1割台」を調べたところ、該当したのは1982年のセ・リーグ。この年は巨人の山倉和博が打率.196を記録している。

 山倉は決して打力が高いとは言えない選手だったが、クセのある投手陣を支える女房役として長らく正捕手として君臨。意外性のある一打も魅力だった。そのため、打てなくても起用され続けた。その結果、規定打席到達での1割台記録となったのだ。

 1950年代や60年代といったNPB黎明期には打率1割台の打者も何人かいた。しかし、山倉が1982年に記録して以降は、38年もの間「規定打席到達での1割台」が誕生していないのだ。

実は1割台までギリギリだった選手がいた


16年の巨人・小林は2安打少なければ打率1割台だった


 以下は現在のチーム体制となった2005年から2020年までの「規定打席到達での最低打率選手」だ。

2005年 谷繁元信(中日).234
2006年 谷繁元信(中日).234
2007年 谷繁元信(中日).236
2008年 ブラゼル(西武).234
2009年 赤松真人(広島).232
2010年 山崎武司(楽天).239
2011年 バレンティン(ヤクルト).228
2012年 筒香嘉智(DeNA).218
2013年 炭谷銀仁朗(西武).215
2014年 ジョーンズ(楽天).221
2015年 炭谷銀仁朗(西武).211
2016年 小林誠司(巨人).204
2017年 小林誠司(巨人).206
2018年 安達了一(オリックス).219
2019年 村上宗隆(ヤクルト).231
2020年 山川穂高(西武).205

 2005年以降で最も1割台に近かったのが2016年の小林だ。プロ3年目だった小林は、序盤は見事なバッティングを披露したが、4月以降は低迷。最終的に398打数81安打、打率.204と初めて規定打席に到達したものの、両リーグワーストの数字となってしまった。もしシーズン79安打止まりだった場合は打率.198。ギリギリで1割台は回避した形だ。

 短縮シーズンではあったが、昨季の西武・山川も.205となかなかきわどい数字だ。右足首ねん挫で思うようなバッティングができずに苦しんだシーズンだった。山川の場合も小林と同じく、2安打少なければ1割台。ギリギリだった。

今季はどうなる?


今季、ここまで両リーグの規定打席到達者で最も打率が低いのはオリックス・紅林だ


 現在の規定打席到達者のうち、最も打率が低いのはオリックスの紅林弘太郎。9月26日終了時点で372打数83安打、打率.22311と低迷しており、今後の成績次第では打率1割台に落ちる可能性がある。

 紅林に次いで低いのがソフトバンク甲斐拓也で打率.22316。楽天の辰己涼介が.225で、紅林を含めたこの3人が両リーグワースト3だ。甲斐は354打数79安打、辰己は333打数75安打。この2人も安打が出ない試合が続くと1割台に落ちる可能性がある。

 また、セ・リーグでは阪神梅野隆太郎が打率.234で最下位。得点圏打率は.346と傑出しているが打率自体は低い。梅野に次ぐのがDeNAのネフタリ・ソトで打率.240。この2人は「残り試合すべて無安打」といった珍事が起こらない限りは1割台にならないだろうが、油断は禁物だ。

「規定打席到達での1割打者」は1982年以来38年間出ていない。今季、39年ぶりに誕生してしまうのか。不名誉な記録を避けるためにも、打率下位の選手には奮闘してもらいたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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