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村上宗隆、岡本和真、近本光司…セ・リーグ6球団「全試合出場選手」は誰?

 

今季も残り試合が少なくなってきているが、ここまで1試合も休んでいないタフな選手はいるのだろうか。セ・リーグ6球団で今季、全試合出場を続ける男たちを取り上げる。
記録は9月27日現在

東京ヤクルトスワローズ



 117試合消化時点のヤクルトで全試合に出場しているのは、村上宗隆のみ。まだ21歳と若くスタミナがあること、そして四番として打線の中心であることから、全試合に先発出場している。だが、フル出場ではない。6月23日の広島戦(マツダ広島)では自打球を右足に当てて退いたり、9月26日の中日戦(神宮)では16対0と大量リードしていたこともあり、8回表から交代した。山田哲人青木宣親ら、中心と言える選手でも先発メンバーから外して休養させることもあり、これはチーム方針。だからこそ、終盤戦まで主力に故障者を出すことなく優勝争いができているのだ。

阪神タイガース



 不動の一番打者として、欠かせない男だ。現在シーズン153安打でリーグトップを走る近本光司は120試合に出場。大きなケガもなく、チームで唯一全試合出場を果たしてチームをけん引している。バットを振ればヒットを放ち、常に塁上にいるような錯覚を起こしてしまうほどの安打数だ。打率も.312でリーグ4位。盗塁は22個でリーグ2位と、3つのタイトル獲得の可能性を秘めている。近本がケガで戦線離脱するようだと攻撃力が一気に落ちるのは必至。守りでも俊足を生かし、広い守備範囲で好守を見せており、今や阪神の絶対的な存在になっている。

読売ジャイアンツ



 頼りになる男だ。2018年シーズン以降、不動の四番打者である岡本和真が、ここまでチームが戦った122試合すべてで「四番・三塁」を任されている。今季は新型コロナウイルス感染や、ケガ、不調などで坂本勇人梶谷隆幸丸佳浩ら主力野手がたびたび戦線を離脱したが、主砲はチームを離れることなく奮闘を続ける。ここまで38本塁打、106打点はリーグトップ(本塁打はトップタイ)の好成績で、2年連続の2冠も見えている。チームは首位・ヤクルトに4ゲーム差と残り21試合での逆転Vへ、負けられないが続くが、岡本は「なんでもいいので、勝利に貢献するだけ」と最後まで戦い抜くことを誓う。

中日ドラゴンズ


中日・大島洋平


 残念ながら全試合に出場している選手はいない。チームトップは11月で36歳となるベテランの大島洋平。121試合に出場している。開幕から一番に座っていたが、26試合目となる4月25日のヤクルト戦(神宮)で背中の張りがあって欠場。5日後の4月30日の巨人戦(東京ドーム)も大事をとって欠場したが、この2試合以外はすべてスタメンに名を連ねている。7月4日のヤクルト戦(バンテリン)からは2年ぶりとなる三番を務め、得点力不足に泣く打線の中でコンスタントに安打を量産している。「打順は関係ない。目の前のプレーに全力を尽くすだけ」と大島。攻守走とすべての面でチームに欠かせない貴重な戦力だ。

広島東洋カープ


広島・西川龍馬


 広島は、ここまで119試合を消化しているが、最多出場は113試合の西川龍馬だ。チーム試合数と最多出場の試合数に開きがあるのは、5月後半にチームがコロナ禍に襲われ、例年なら全試合に近い出場数を記録する鈴木誠也菊池涼介も感染し戦列離脱したためだ。西川は一時自宅待機とはなったが感染は免れ、鈴木誠の欠場中は四番に入ってチームを支えた。それによって、自らが引っ張るという意識はより強くなったという。今季は6月下旬まで2割台前半と打率が上がらず苦しんだが、後半に入って巻き返し、2割8分台まで上げてきた。一番から八番までさまざまに動いた打順も三番に固まりつつあり、復活した天才的打棒で最後まで戦い抜く覚悟だ。

横浜DeNAベイスターズ



 ベイスターズの屋台骨を支える佐野恵太と宮崎敏郎が開幕から全試合出場を果たしている。昨年の首位打者である佐野は現在、打率.304。開幕から四番に座ったが、得点圏打率が伸びなかったこともあり、5月からはオースティンと入れ替わる形で三番に入る。6月には月間打率.405を記録するなどしっかりと打線をけん引している。五番に入る宮崎も頼もしい存在。多少の調子の浮き沈みはあるものの現在は打率.299。打線の中軸を担いキャリア初のシーズン全試合出場を目指す。

写真=BBM
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