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2019年夏の甲子園優勝投手が大学デビュー。早大・清水大成が今後に楽しみを抱かせる投球

 

チーム内競争は激化


早大の2年生左腕・清水が東大1回戦(10月2日)で神宮デビュー。キレのあるボールを投げ込んだ


 2019年夏の甲子園優勝投手が、大学デビューを飾った。

 早大の左腕・清水大成(2年・履正社高)が東大1回戦(10月2日)の8回から3番手として救援登板。打者4人に対して、1イニングを無安打無得点(2奪三振、1四球)に抑えている。

 伸びのあるストレート(この日の最速は137キロ)に、ブレーキの利いたカーブは、今後に楽しみを抱かせる16球であった。

 さすが大舞台を数多く経験しただけあり、マウンドさばきが堂々としている。ストライク先行で、小気味の良い投球リズムは、攻撃に流れを与えるのは間違いない。

 2021年の早大の先発陣はプロ志望届を提出した徳山壮磨(大阪桐蔭高)と、西垣雅矢(報徳学園高)の右腕2人で形成。頼りになる4年生は今秋限りで卒業する。

 清水の同級生は層が厚い。今春にリーグ戦初登板した右腕・飯塚脩人(習志野高で19年春のセンバツ準優勝)、加藤孝太郎(下妻一高)に加え、今秋には左腕・齋藤正貴(佐倉高)が神宮で躍動。清水が初登板した東大2回戦では、カナダ出身の右腕・ユエン賢(セントジョセフ高)もデビュー。3年生にも右腕・田中星流(仙台育英高)、左腕・原功征(彦根東高)らが控える。今秋を含め、22年に向けてもチーム内競争はさらに激しくなりそうだ。

文=岡本朋祐 写真=斎藤豊
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