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川口和久WEBコラム

巨人・丸佳浩よ、眼力を上げよ!/川口和久WEBコラム

 

動体視力が落ちているのか


巨人・丸


 今季の特徴の新人をはじめ、若手選手の活躍がある。

 ヤクルト村上宗隆、投手陣ではオリックス山本由伸宮城大弥がそうだが、個人成績でも投打とも20代選手が上位にいて、球界全体の世代交代を感じる。

 ただ、一方でベテランも元気だ。

 俺が現役だった1980、1990年代に比べたら、間違いなく選手寿命は5年以上伸びているんじゃないかな。

 トレーニング方法が進化し、栄養への知識も増えた。サプリの摂取などが手軽になり、阪神糸井嘉男がそうだが、パワー、スピードに関しては40歳前後になっても、20代とそん色ないプレーヤーも多い。
 
 ただ、30歳を過ぎて確実に衰えるものもある。投手であれば関節のしなやかさだったり、打者であれば目だ。視力というより、動体視力だね。少しずつだが、確実に落ち、スピードボールへの対応が鈍くなる。

 俺がいま心配なのが、32歳の巨人の丸佳浩。現在の打率は.251だが、調子の波が大きく、不振の時期が長くなっている。

 気になったのは守備。エラーにはなってないが、走って追いかけた際の、いわゆる球際の精度が今一歩だ。

 外野手経験はないが、視力が落ち、乱視が出たりすると、走りながらの捕球はボールが揺れて見えて難しくなるという。本人に聞いたわけじゃないので違っていたら申し訳ないが、ドームでもアイブラックをつけているから、もともと光が気になるのかもしれない。特に視力が変わらないなら動体視力なのかな、と思って見ている。

 もう一つ、これは視力とは関係ないかもしれないが、丸の最大の異変は、今までなら見送っていた低目のボール球に手が出ていることだ。見極めができず、体が前に出てバットが出てしまう。思い切りのいいバッターなので三振自体はもともと多かったが、今季は「え、これに手を出しちゃったの」と思う空振りが目立つ。

 今の丸は一発の怖さがありながらも、料理がしやすいバッターになってしまっている。

 技術や結果が出ないことでの焦りの問題であれば、コーチがしっかり話し合いをし、修正していってほしいが、目の問題なら、このオフに徹底的にやってみたほうがいいかもしれない。現在、目のトレーニングも進化していて、器具はジャイアンツにもあるはずだ。

 あとは原辰徳監督のスポンサーでもあるF社かな。目のサプリがたくさん出ているから丸にどんどん使ってもらえば。芸能人は歯が命、スポーツ選手が目が命だからね。

 古いか。
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