「打てる司令塔」へ成長
昨年のドラフト会議をあこがれの眼差しで見ていた。1学年上の主将・
牧秀悟が
DeNA2位、
五十幡亮汰が
日本ハム2位指名を受けた。
「当日の報道陣の数がすごかった。注目されるなかで、2人ともリーグ戦で結果を出した。いい姿を見せてもらったので、見習いたい」
福岡大大濠高では
三浦銀二(法大)とバッテリーを組み、3年春のセンバツ8強。高校日本代表に名を連ね、
中村奨成(広陵高−現
広島)との併用で、ジャパンの司令塔として3位に貢献した。
「高校からプロへ行きたい気持ちもありましたけど『大学へ行ってから』と進学を決断しました。即戦力として評価してもらって、プロ入り後はすぐに試合に出られるように、高いレベルを頭においてプレーしてきました」
名門・中大をけん引する主将となった今春を前にして「プロで必要とされているのは、打てる捕手。学生ラストイヤーで打てば、評価が上がると思う」と語っていたとおり、打率.341、3本塁打、8打点と猛アピール。「捕手の補強」を考えているチームは、ノドから手が出るほど欲しい素材であるのは間違いない。
文=岡本朋祐 写真=BBM 週刊ベースボール別冊秋嵐号『2021ドラフト候補選手名鑑』より