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藤原恭大、吉田輝星、甲斐野央…パ・リーグ6球団「2018年ドラフト1位指名」の現在地は?

 

今年は10月11日に行われたドラフト会議。やはり最注目はドラフト1位だったが、果たして今から3年前に最上位で指名された選手はチームの戦力となっているのだろうか。2018年秋のドラフトで1位指名されたパ・リーグ6球団の選手の現状を見ていく。
記録は10月11日現在

千葉ロッテマリーンズ



 3球団競合の末に藤原恭大(大阪桐蔭高)との交渉権を獲得。高卒新人ながら一番・中堅で開幕スタメンに抜てきされた。4月7日に二軍に降格し、昨季1年も育成期間にあてるつもりだったが、シーズン終盤に新型コロナ感染者が相次いで緊急昇格。2本の先頭打者弾を放つなど、チャンスをモノにしてCSでもスタメン起用と大きな経験を積んだ。迎えた今季は2年ぶりの開幕スタメンも4月末に二軍落ち。「自分でも、一からつくり直さないとダメと分かるぐらいの状態だった」とバットを振り込み7月に昇格以降は打撃好調を維持して7、8月の月間MVPを受賞した。9月に死球を受けて一時離脱以降は、調子を落としているが、シーズン最終盤に快音を響かせられるか。

北海道日本ハムファイターズ



「カナノウ旋風」で夏の甲子園を沸かせ根尾昂(大阪桐蔭高、現中日)の外れ1位で入団した吉田輝星(金足農高)は、プロ3年目のシーズンをほぼ二軍で過ごしている。今季は一軍キャンプメンバーに選ばれ、先発ローテーションの一角も期待されたが、一軍登板は先発した4月2日のロッテ戦(札幌ドーム)のみ(2回7失点)。以降、一軍昇格はないものの、二軍ではチームトップの6勝(8敗)を挙げた。8月は初のファーム月間MVPも受賞。今季、二軍では持ち味のストレートの精度を上げることをテーマに取り組んできた。コーチ陣と話し合い、球質アップのために初回はストレート限定で投げることも多かった。レベルアップした直球を武器に、来季は一軍の舞台で勝負する。

オリックス・バファローズ



 小園海斗(報徳学園高)を1位指名するも、抽選の末に外して太田椋(天理高)を獲得した。次代の遊撃手としてオープン戦で一軍デビューを果たす予定も、試合前日のファームでの試合で死球を受けて骨折。出遅れを余儀なくされたが、シーズン終盤に一軍デビューを飾った。ただ、6試合に出場して16打席無安打に。「早く1本打ちたい。結果を求めてしまってボール球に手を出すようになってしまった」と結果が出ず。2年目の昨季も初安打を初本塁打で記録するも一軍定着とはならなかった。3年目の今季は二番・二塁で開幕スタメンを果たすも、攻守で安定せずに一、二軍を行ったり来たり。大城滉二の故障離脱で終盤は一軍に定着し、粗さはあるもののパンチ力のある打撃で存在感を示しつつある。

福岡ソフトバンクホークス



 外れ1位ながらルーキーイヤーから期待以上の働きを見せた甲斐野央。チームトップの65試合に登板し、日本一に貢献。オフには侍ジャパンの一員としてプレミア12制覇も果たした。しかし、その代償なのか、2年目の春季キャンプで右ヒジを痛めると(診断結果は右ヒジ内側側副靱帯一部損傷)、PRP注射による治療では思うような回復が見られず、一軍登板はゼロに。12月には手術に踏み切った。ただ、それも今後を見据えてこそだ。今季、後半戦には一軍復帰。体を見直したことでフォームも変わり、球速はさらに伸びた。安定感はまだまだ物足りないものの、試合勘が戻れば1年目以上に怖い投手になってくれるだろう。

埼玉西武ライオンズ



 西武が一本釣りで獲得したのは力強いストレートが武器の右腕・松本航(日体大)だった。1年目は7勝、2年目は6勝をマーク。大きく殻を破りたい3年目、6月末までに7勝を挙げてオールスターにも初出場した。しかし、7勝目以降、勝利を手繰り寄せられない。苦しい投球が続いたが、10月7日のソフトバンク戦(メットライフ)でプロ初完封勝利。自身最多の8勝目をマークした。被安打はわずか2。7対0を点差はあったが、135球を投げ切った。「今日は「粘れた」ことが一番良かったです。自分の納得のいくボールを9回まで投げることができました」。残り2試合の登板が予想されるが、連勝で2ケタ勝利に達したい。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 藤原恭大(大阪桐蔭高、現ロッテ)の外れ1位で入団した辰己涼介(立命大)はプロ1年目の2019年から中堅の定位置を確保している。俊足を生かした守備範囲と「レーザービーム」で、数々のピンチを救ってきた。ただ、先輩の則本昂大に「守備の人」とイジられるように、打撃面ではまだまだ物足りない部分がある。「一番・中堅」で迎えた今季開幕戦(対日本ハム)では、相手エース・上沢直之から初回先頭打者本塁打。プロ3年目にして自身初となる2ケタとなる10本塁打をマークしたが、打率は2割台前半と期待に応えられていない。最近では下位打線に座ることも増えているため、バットでアピールを続け、斬り込み役への返り咲きを目指したいところだ。

写真=BBM

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