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終盤の大失速でリーグ3連覇の可能性が消滅…巨人の「補強ポイント」はどこ?

 

菅野、丸の不振


今季は1年を通してエースとしての働きができなかった菅野


 巨人が10月12日の阪神戦(東京ドーム)に敗れて7連敗を喫し、リーグ3連覇が消滅した。8月までヤクルト、阪神と首位争いを繰り広げていたが、9月以降に失速。今月5日からの首位・ヤクルト3連戦(神宮)で同一カード3連敗を喫し、万事休すとなった。

 エース・菅野智之が度重なる故障や不調で4度登録抹消され、主軸の丸佳浩も状態が上がらずファーム降格を経験したのは大きな誤算だった。そして、野手の新外国人3選手が稼働しなかったのも響いた。

 テームズは来日デビュー戦となった4月27日のヤクルト戦(神宮)の外野守備で右アキレス腱断裂の重傷を負い、8月23日に自由契約選手として公示された。メジャー通算196本塁打の実績を引っさげて2年契約で入団したスモークも、6月中旬に電撃退団。コロナ禍で入国制限により家族の来日がかなわない状況が続き、慣れない異国の地で単身赴任生活を送っていたため、家族と過ごす時間を重視して帰国を決断したという。球団は慰留に努めたが、ナイーブな問題でスモーク自身の意向を尊重するしかなかった。

スモークら外国人野手3人が機能しなかった


 DeNAからFAで加入した梶谷隆幸が2度の戦線離脱で61試合出場にとどまっていたため、層の薄くなった外野陣でシーズン途中にハイネマンを補強したが、体調不良を理由に10月上旬に帰国。真面目な性格で研究熱心な姿勢は「日本野球向き」と評されていただけに、ファンのショックも大きかった。右翼の守備で何度も攻守を見せていたが、10試合出場で打率.160、0本塁打、2打点。3人の新外国人がいずれもシーズン終了を待たずにチームを去る異常事態となった。

「ヤクルトはオスナサンタナ、阪神はマルテ、サンズ、ロハスが主軸として出場している中、巨人は助っ人の野手が1人も稼働しないというのは厳しい。ポジションで見ると一塁は補強ポイントだと思います。中島宏之は勝負強い打撃が健在ですが、39歳という年齢を考えると常時出場できるわけではない。外野も強打の外国人が欲しいところです」(スポーツ紙記者)

望まれる生え抜きの台頭


高橋はハーラーダービートップの11勝をマークしている


 投手陣を見ると、今季は勝負どころの9月で先発投手を従来の中6日ではなく、中5日と間隔を詰めて登板させている。ただ、他球団と比べて先発のコマ不足とも言えない。菅野智之、メルセデス、山口俊戸郷翔征、今季リーグトップタイの11勝とブレークした高橋優貴と5枚は計算できる。

「巨人は現有戦力で十分やっていけると思います。今村信貴畠世周がいるし、ファームで投げている戸田懐生直江大輔もイキのいいボールを投げている。ドラフトで2位・山田龍星(JR東日本)、ドラフト3位・赤星優志(日大)と即戦力の新人も獲得していますしね」(他球団のスコアラー)

 確かに、戦力補強がプラスに働くとは限らない。DeNAからFA加入した井納翔一は5試合登板で0勝1敗、防御率14.40。先発、救援でチャンスを与えられたが生かせず、5月下旬以降はファーム暮らしが続いている。

 阪神は佐藤輝明中野拓夢伊藤将司と新人の3選手がチームの核になる活躍を見せ、ヤクルトも村上宗隆奥川恭伸高橋奎二古賀優大と20代前半のイキのいい若手が次々に頭角を現している。

 常勝軍団を再構築するために、戦力補強とともに生え抜きの若手の台頭が望まれる。

写真=BBM

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