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村上宗隆と岡本和真がデッドヒート…巨人とヤクルトの主砲による本塁打王争いの歴史

 

セ・リーグの本塁打王争いを繰り広げる巨人・岡本[左]、ヤクルト・村上


 セ・リーグの本塁打ランキングは、ヤクルトの村上宗隆が39本、巨人の岡本和真が38本とデッドヒートを繰り広げている。この2人は昨季も激しい本塁打王争いを繰り広げ、最終的に岡本がタイトルを獲得したが、果たして今季はどうなるのか目が離せない展開だ。今回は、こうした巨人とヤクルトの選手による過去の本塁打王争いを紹介する。

松井とペタジーニは4年にわたって本塁打王を争った


●1969年 王貞治 VS ロバーツ

 1962年から1974年まで13年連続本塁打王と、当時無敵だった巨人の王貞治。その絶対王者と真っ向から張り合ったのがアトムズ(後のヤクルト)のデーブ・ロバーツだ。1年目の1967年は28本塁打に終わったが、翌1968年は王に次ぐ40本塁打をマーク。1969年は、最終的に王が本塁打王となるが、シーズン途中まで打撃三部門でトップと王をしのぐ活躍を見せていた。ロバーツは1973年まで日本球界でプレーしたが、打撃タイトルの獲得は結局なし。王という絶対的存在に泣かされた強打者の一人だ。

巨人・松井秀喜


●1997年 松井秀喜 VS ホージー

 1997年のセ・リーグ本塁打王争いは、巨人の松井秀喜とヤクルトのドゥエイン・ホージーが激しいタイトル争いを繰り広げた。前年に1本差で本塁打王を逃していた松井は、この年こそ本塁打王獲得とばかりに本塁打を量産。シーズン終盤の9月まで本塁打トップを快走していた。しかし、ホージーも加入1年目ながら、相手投手の分析データ(いわゆるホージーノート)を基に本塁打を重ね、9月に入ってついに松井に追いつく。その後、9月27日にホージーが松井を超える38号を記録。そのまま松井に本塁打は出ず、1本差でタイトル争いが決着した。松井は「1本差で本塁打王を逃す」という経験を、2年連続で味わうことになった。

●1999年〜2002年 松井秀喜 VS ペタジーニ

 1999年から2004年にかけては、毎シーズンのように巨人の松井秀喜とヤクルトのペタジーニの両者が最多本塁打を巡って争った。1998年に初の本塁打王となった松井は、翌1999年も42本塁打をマークするも、ヤクルトの助っ人・ペタジーニに2本及ばずにタイトルを逃す。しかし、2000年は松井が42本、ペタジーニ36本で松井が本塁打王を獲得。翌2001年は、ペタジーニが39本、松井36本と激しい本塁打王争いを繰り広げた。2002年も2人の争いは続き、松井50本、ペタジーニ41本で松井が2年ぶりのタイトルを獲得。松井はこの年限りでヤンキースに移籍したため、両者の戦いに終止符が打たれた。

巨人・ローズ


●2004年 ローズ VS 岩村明憲

 2004年は巨人とヤクルトの三番打者同士の激しい本塁打王争いが展開された。前年に近鉄で51本塁打をマークして本塁打王になった巨人のローズは、新天地での巨人でも打棒を発揮。横浜のタイロン・ウッズとともにハイペースで本塁打を積み重ねた。一方、ヤクルトの三番・岩村は、前年ケガで満足にプレーできなかったうっ憤を晴らすかのように打撃が好調で、当時のチーム最多記録に並ぶ44本塁打をマークした。最終的にローズが記録した45本(ウッズも同数)に1本届かずに1本差でタイトルを逃したが、自己最多の数字を残した。

ヤクルト・バレンティン


●2012年 阿部慎之助 VS バレンティン

 この年のヤクルトのバレンティンは、打撃好調だったものの、肉離れの影響で8月から9月まで1カ月離脱。それでも、9月に復帰した時点ではまだランキング2位を走る巨人の阿部慎之助、中日のブランコとは5本の差があった。そこから阿部が本塁打を重ねバレンティンを猛追。残り4試合で27本で、30本のバレンティンに3本差まで迫った。しかし、そこから阿部のバットからは快音は聞けず。反対にバレンティンが4本差に開く31号を放って勝負あり。バレンティンが2年連続の本塁打王になった。ちなみに、バレンティンは離脱の影響で規定打席未到達。規定打席未満の本塁打王はNPB初の珍事だった。

 巨人とヤクルトの主砲による本塁打王争いを紹介した。冒頭でも紹介したように、昨季は岡本和真と村上宗隆、さらには阪神大山悠輔による本塁打王争いが繰り広げられ、最終的に岡本がタイトルを獲得。今季も岡本と村上で激しい戦いになっている。昨季は岡本が競り勝ったが、今季も岡本が村上を退けるのか、それとも村上が初本塁打王となるのか、今後の展開から目が離せない。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM

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