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岡本和真は135本塁打…巨人の歴代通算本塁打数、上位に食い込んでいる現役選手は誰?

 

2年連続の本塁打王を目指す岡本


 現在、ヤクルト村上宗隆と並び、セ・リーグの本塁打数トップを走るのが巨人岡本和真。レギュラーの座をつかんだ2018年以降、4年連続で30本以上を記録しており、現在の通算本塁打は135本に上る。この135本は、巨人の歴代通算本塁打数では何位になるのだろうか。今回は、岡本をはじめ、巨人の通算本塁打数上位に食い込んでいる、現役生え抜き選手を調べてみた。

巨人の歴代通算本塁打10傑に入っているのは坂本のみ


 まずは、巨人の歴代通算本塁打Top10を見てみよう。

第1位 王貞治 通算868本
第2位 長嶋茂雄 通算444本
第3位 阿部慎之助 通算406本
第4位 原辰徳 通算382本
第5位 松井秀喜 通算332本
第6位 高橋由伸 通算321本
第7位 坂本勇人 通算261本
第8位 柴田勲 通算194本
第9位 清原和博 通算185本
第10位 川上哲治 通算181本

 NPB最多でもある王が当然ながら巨人でも歴代1位。2位の長嶋が残した444本もすごいが、王とは大きな差がついている。3位は阿部で通算406本。ケガがなければ歴代2位もあったかもしれない。現監督の原は歴代4位。王の後を継ぐという大きなプレッシャーにさらされながら、勝負強い打撃で382本の本塁打を積み重ねた。5位の松井は上位5人では最少の1268試合で332本もの本塁打を放った。

高橋は1819試合で歴代6位の321本塁打を放った


 6位の高橋も阿部と同様にケガで苦しんだ選手だが、それでも通算321本塁打を記録。たらればだが、万全であれば長嶋の444本を超える可能性はあっただろう。7位にようやく現役の坂本がランクイン。ここまでに261本(2021年10月20日終了時点)を放っているが、まだ32歳と若く、さらに上位を目指せそうだ。

 8位の柴田は強打の選手ではないが、長い現役生活の中で地道に本塁打を積み重ね、打撃の神様と呼ばれる球団のレジェンド・川上の記録を抜いた。また、意外なのが9位の清原。Top10の中では、唯一他のチームから加入した選手だ。巨人時代は順調とはいえなかったが、それでも846試合という短い中で185本塁打をマークした。

岡本はハイペースで本塁打を量産中


 巨人の歴代通算本塁打で、Top10に入っている現役生え抜き選手は坂本のみ。では、現在の四番である岡本は何位なのだろうか。

 第89代目四番打者の岡本は、2021年10月20日終了時点で通算135本塁打。これは仁志敏久の133本を超えて、巨人歴代では20位に入る数字だ。今シーズン中には、137本の長野久義青田昇の2人を超えて歴代18位にランクインする可能性も十分にある。

6月5日の日本ハム戦で通算100号を放った亀井


 坂本、岡本に次いで多く本塁打を放っている巨人生え抜き選手が亀井善行だ。亀井は今年6月5日の日本ハム戦で通算100号に到達。38歳10カ月での100本はNPB全体では歴代4位タイ、巨人の生え抜き選手では最年長記録となった。現在は101本まで数字を伸ばしており、これはFAで加入した江藤智と並ぶ歴代28位タイとなっている。

 現役の巨人生え抜きで100本塁打以上は坂本、岡本、亀井の3人のみ。現在所属する生え抜き選手で、亀井の次に多いのは大城卓三で通算30本塁打。上位3人とは大きく差が開いている。強打が特徴の巨人だが、別のチームから獲得した選手に頼る展開が多く、岡本以外の生え抜きの強打者が育っていない状況だ。

 巨人の歴代通算本塁打で、上位に食い込んでいる現役選手を調べてみたが、Top10に入っているのは坂本のみという結果だった。しかし、岡本も4年連続で30本塁打とハイペースで本塁打を積み重ねている。順調なら数年後にはTop10入りも確実だろう。もしかすると長嶋を抜いて歴代2位もあるかもしれない。今後も、巨人打線をけん引する岡本のバッティングに注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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