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岡本和真、村上宗隆は今季39本塁打…越えられない壁? シーズン40本以上打った日本人打者は過去何人?

 

今季、共に39本塁打に終わった村上(左)、岡本


 今季は、巨人岡本和真ヤクルト村上宗隆がセ・リーグ本塁打王に輝いた。本塁打数は共に39本。残念ながら終盤で失速し、40本の大台には届かなかった。それだけ40本に到達するのは難しいということだろう。では、過去に40本以上を記録した日本人打者は何人いるのだろうか?

13シーズンで40本以上を放った王貞治


 まずは、2リーグ制となった1950年から1999年までを対象に、シーズン40本以上を記録した選手を調べてみた。

小鶴誠(松竹)1950年/51本
西沢道夫(中日)1950年/46本
別当薫(毎日)1950年/43本
野村克也(南海)1962年/44本、1963年/52本、1964年/41本、1965年/42本、1970年/42本
王貞治(巨人)1963年/40本、1964年/55本、1965年/42本、1966年/48本、1967年/47本、1968年/49本、1969年/44本、1970年/47本、1972年/48本、1973年/51本、1974年/49本、1976年/49本、1977年/50本
長池徳二(阪急)1969年/41本、1971年/40本、1972年/41本、1973年/43本
大杉勝男(東映)1970年/44本、1971年/41本、1972年/40本
土井正博(近鉄)1971年/40本
田淵幸一(阪神西武)1974年/45本、1975年/43本、1980年/43本
山本浩二(広島)1977年/44本、1978年/44本、1979年/42本、1980年/44本、1981年/43本
掛布雅之(阪神)1979年/48本、1985年/40本
門田博光(南海)1980年/41本、1981年/44本、1983年/40本、1988年/44本
宇野勝(中日)1985年/41本
落合博満(ロッテ・中日)1985年/52本、1986年/50本、1989年/40本
秋山幸二(西武)1985年/40本、西武1986年/41本、西武1987年/43本
松井秀喜(巨人)1999年/42本、2000年/42本、2002年/50本

王は13シーズンで40本塁打以上と驚異の打撃を誇った


 1950年から1999年までは16人がシーズン40本以上を記録した。中でも目立つのが王貞治。8年連続を含む、計13シーズンで40本以上を記録と圧巻の数字を残した。また、意外なところでは落合博満が挙げられる。3度の三冠王に輝いたNPB史上屈指の強打者ではあるが、実はシーズン40本以上は三冠王になった1985年と1986年、中日時代の1989年の3回しかない。

2000年以降では15人が新たに40本塁打以上を記録


 続いて2000年から2021年までにシーズン40本以上をマークした選手を以下にまとめてみた。

中村紀洋(近鉄)2001年/46本、2002年/42本
小久保裕紀(ダイエー・巨人)2001年/44本、2004年/41本
岩村明憲(ヤクルト)2004年/44本
多村仁(横浜)2004年/40本
松中信彦(ダイエー・ソフトバンク)2004年/44本、2005年/46本
新井貴浩(広島)2005年/43本
金本知憲(阪神)2005年/40本
山崎武司(楽天)2007年/43本
村田修一(横浜)2008年/46本
中村剛也(西武)2008年/46本、2009年/48本、2011年/48本
阿部慎之助(巨人)2010年/44本
筒香嘉智(DeNA)2016年/44本
山川穂高(西武)2018年/47本、2019年/43本
坂本勇人(巨人)2019年/40本

中村は2000年以降の日本人打者では最多の3度、シーズン40本塁打以上


 2000年以降でシーズン40本以上をマークしたのは中村紀洋から坂本勇人まで計14人。最も直近が2019年の坂本勇人と山川穂高で、山川は前年に次いで2年連続での40本以上だった。また、現役では中村剛也の3回が最多だ。このうち、2011年は、いわゆる「飛ばないボール」だったにもかかわらず48本塁打を記録。セ・リーグのトップが31本、パ・リーグの2位が25本だったことを考えると、この年の中村はケタ外れのバッティングを見せていたことになる。

 2リーグ制となった1950年以降でシーズン40本以上を記録した日本人選手は30人。岡本と村上は惜しくも31人目になる機会を逃したが、岡本は25歳、村上は21歳と若く、これからもチャンスはある。果たして来季は40本を超える本塁打を放つ選手は現れるのか。少し気の早い話ではあるが、楽しみに待ちたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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