■日本シリーズ第2戦(京セラドーム)
ヤクルト2-0オリックス
オリックスが劇的なサヨナラ勝利を挙げた第1戦。一夜明けて迎えた日本シリーズ第2戦は高卒2年目の今季、13勝、防御率2.51と好成績をマークしたオリックス先発の
宮城大弥が快投を見せる。シーズン同様、ストライク先行のテンポの良い投球。緩急を駆使してヤクルト打線にフルスイングをさせない。5回まで一人のランナーも出さないパーフェクトピッチング。一方、ヤクルト先発の左腕・
高橋奎二は5回まで毎回ランナーを出すも要所を締めるピッチングでオリックスに得点を許さない。
宮城は6回先頭の
オスナを右飛に打ち取る。しかし、
西浦直亨に2ボール1ストライクからの4球目、外角低めのスライダーを中前に運ばれる。この試合、初めて出したランナー。続く
坂口智隆はしぶとく左前にポトリと落ちる安打。一死一、二塁とピンチを背負ったが
塩見泰隆を空振り三振、
青木宣親を三ゴロに仕留めてゼロで切り抜ける。
8回、0対0の均衡を破るタイムリーを放ったヤクルト・青木
白熱の投手戦、均衡が破れたのは8回だった。宮城は8回二死一、二塁と得点圏に走者を背負うと青木に中前適時打を浴び、ついに1点を先制される。一方の高橋は6回以降、無安打投球。8回もオリックス打線をゼロに抑える。ヤクルト打線は9回に貴重な追加点を挙げて2対0。9回のマウンドにも高橋は上がった。三番・
吉田正尚から始まる打順だったが、高橋は臆せず攻め込む。吉田正を遊直、
杉本裕太郎を右飛、代打・
ジョーンズを空振り三振。見事な完封勝利でヤクルトが1勝1敗のタイに戻した。
写真=BBM