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福留孝介、能見篤史、石川雅規…来季の最年長は? 40歳超えの現役選手たち

 

 今季は、山井大介鳥谷敬松坂大輔といった不惑(40歳)を超えた選手が複数引退した。球界を長く支え続けたベテランの引退は寂しい限りだ。では、40歳を超えてもなおプレーを続ける選手は何人いるのだろうか? 来季も頑張る「40歳超えの現役選手」をまとめてみた。

最年長は45歳になる中日・福留孝介


来季も中日でプレーする大ベテランの福留


 2021年11月24日時点で「40歳以上の現役選手」は以下の5選手だ。

福留孝介(中日)44歳
能見篤史(オリックス)42歳
石川雅規(ヤクルト)41歳
和田毅(ソフトバンク)40歳
糸井嘉男(阪神)40歳

 今季リーグ最年長だった福留孝介は来季も現役続行。そのため、来季もリーグ最年長は引き続き福留となる。中日復帰1年目となった今季は91試合に出場。ここぞという場面で貴重な一打を放つなど、要所、要所で存在感を見せつけた。来季で45歳になるが、大きな衰えはなく、山本昌が記録した50歳の最年長記録更新を目指してもらいたい。

 福留に次ぐのが現在42歳のオリックス・能見篤史。昨オフに長くプレーした阪神からオリックスに移籍し、今季はコーチ兼任で26試合に登板。若い選手の多いオリックス投手陣の支えとなった。今季、オリックス投手陣は昨年以上の飛躍を見せたが、能見の存在なしでは投手陣の成長はなかっただろう。

今季の日本シリーズ第4戦で先発したヤクルト・石川


 ヤクルト不動のエース・石川雅規も41歳。入団1年目の2002年から20年にわたり先発として投げ続け、20年連続勝利という大卒選手では初の記録も打ち立てた。ソフトバンクの和田毅は現在40歳で、来年2月には41歳になる。松坂世代最後の現役選手だが、来季も現役続行する。阪神の糸井は今季77試合と出場機会が昨季より減ったが、一塁挑戦を公言するなど40歳を超えてさらなる進化が期待されている。

 また、上記にはないが、現在所属先が未定の鶴岡慎也デニス・サファテも40歳を超えている。サファテは現役引退の意思を固めているというが、鶴岡は現役続行を希望。来季はどのチームでプレーすることになるのか動向が注目される。

来季で40歳の不惑を迎える選手は?


 次に、来年に40歳を迎える選手を調べてみた。その結果、以下の5選手が該当した。

青木宣親(ヤクルト)1月5日生
内海哲也(西武)4月29日生
中島宏之(巨人)7月31日生
内川聖一(ヤクルト)8月4日生
比嘉幹貴(オリックス)12月7日生

 今季、主力としてチームを優勝に導いた青木も来年1月で40歳。今季は打率.258と本来の実力を発揮できなかったが、目立った衰えはなく、来季は「不惑での首位打者」という最年長記録を期待したい。

西武・内海は40歳になる来季、兼任コーチに


 また、西武の内海は今オフに兼任投手コーチに就任。若手投手からの信頼も厚く、来季は指導者としても新たな1年を迎えることになる。巨人の中島は2018年オフに加入し、来季で4年目を迎える。今季は得点圏打率.385と勝負強さを見せており、不惑の来季はさらなる活躍が求められる。

 昨オフ、ソフトバンクからヤクルトへと活躍の場を移した内川だが、残念ながら出場38試合と公式戦で結果を残すことはできなかった。チームのリーグ連覇を目指すためにも、来季は復活を期待したい。また、同じくリーグ優勝を果たしたオリックスの比嘉幹貴は、今季も中継ぎの一角として活躍。日本シリーズ第1戦では最年長救援勝利投手となった。

 来季、40歳を迎える選手で現在未所属なのが元楽天藤田一也。トライアウトは受けずにオファーを待っている状況だが、ベストナイン2回、ゴールデン・グラブ3回の名手はどこに加入するのだろうか。

 今季は両リーグで「前年最下位のチームが優勝」と大波乱の結果となったが、ヤクルト、オリックス共に頼れるベテランの存在も優勝の一因だっただろう。40歳の不惑を超えてなおプレーする選手、また来季に不惑を迎える選手がどのような活躍を見せるのか、今から楽しみにしたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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