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V奪回に向け新たなスタート…巨人の来季首脳陣「オールスター級の陣容」に期待の声が

 

「チームの顔」たちの球団復帰


三軍監督に就任した駒田氏。29年ぶりの巨人復帰だ


 来季への戦いはもう始まっている。リーグ3連覇を逃し3位に終わった巨人が11月15日、来季のコーチングスタッフを発表した。元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ、桑田真澄投手チーフコーチは肩書が変わり、今年限りで現役引退した亀井善行氏が外野守備兼走塁コーチ、大竹寛氏がトレーニング統括補佐に。金杞泰打撃コーチ、實松一成バッテリーコーチがファームから一軍に配置転換された。

「チームの顔」として貢献してきたコーチも戻ってきた。野球評論家の川相昌弘氏が二、三軍の若手の育成に携わるファーム総監督に就任。今季まで日本ハムのヘッド兼打撃コーチを務めていた小笠原道大氏が二軍打撃コーチ、野球評論家の駒田徳広氏が三軍監督に。駒田氏は巨人、横浜(現DeNA)でプレーし、現役引退後、楽天、横浜のコーチを歴任。独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知の監督も16年から4年間務めた。巨人で春季キャンプの際に臨時コーチを務めたことはあるが、シーズンを通じて正式なコーチ就任は初。FA権を行使して退団した93年以来29年ぶりの復帰となった。

 今季まで一軍投手チーフコーチを務めていた宮本和知氏は球団社長付きアドバイザー、作戦コーチを務めていた吉村禎章氏は編成部門でフロント入りするという。

 巨人の公式YouTubeでは新たに決まったコーチたちが選手、スタッフたちに挨拶する動画が配信されている。桑田投手チーフコーチは「しっかりピッチャー陣を鍛えていきたいと思います」と挨拶。小笠原二軍打撃コーチは「みんなの力になれるように、サポートできるようにしていきたいと思います」と誓った。

 そして、駒田三軍監督は「29年ぶりに帰って参りました。非常に緊張しております。若い選手たちが(野球に)没頭できる雰囲気を作りたいと思います。野球が仕事だと思えば心にタイムカードを押します。『練習長いなあ、つらいなあ』とか、そうじゃなくて、真っ暗になるまで『ボール見えねぇぞ!』といったところまで野球に没頭していた、そういう雰囲気を若い人たちと作り上げることができたら、選手は成長してくれるんじゃないかと思っております。それぐらいに気持ちでやってまいります」と熱い思いで呼びかけた。

楽しみな新たな若手の台頭


村田修一一軍打撃兼内野守備コーチ、二岡智宏二軍監督、杉内俊哉三軍投手コーチを含めて現役時代を知る世代からすれば、コーチ陣はオールスター級の陣容です。ただ、選手としてだけではなくコーチとしての手腕も高い。桑田、村田、杉内コーチは野球理論がしっかりしていて選手への伝え方もうまい。二岡二軍監督は現役時代にクールなイメージがありましたが、指導者としては非常に熱い。他球団でコーチを務め、独立リーグで監督を務めた駒田さんは野球選手としてだけでなく、人間教育も大事にしている人です。支配下登録を目指す育成選手たちは技術だけでなく、プロとしての自覚を持ちメンタルも成熟しなければいけない。その思いを伝授する人材として三軍監督に適任だと思います。現有戦力の底上げが急務の中、新たな若手の台頭が楽しみですね」(スポーツ紙記者)

 原監督の下でコーチ陣を刷新し、リーグ優勝奪回に向けて新たなスタートを切る。

写真=BBM
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