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驚異的ペースで数字を重ねる坂本勇人。来季中の達成が期待される節目の記録は?

 

今季は10月2日のDeNA戦(東京ドーム)で通算400二塁打を達成


 2020年に、右打者最年少での2000安打に到達した巨人坂本勇人。今季も史上最年少で400二塁打を達成と、過去13人しかいない偉大な記録に並んだ。来季も2000試合出場など複数の記録で節目に到達する可能性がある。今回は、坂本の「来季中の達成が期待される節目の記録」をまとめてみた。

巨人史上3人しかいない記録も目前


●2000試合出場(過去54人)

 現在の出場数が1902で残りは98試合。坂本はコンスタントに毎シーズン100試合以上出場しているので、大きなケガなどがない限りは達成できるだろう。また、出場試合数のNPB記録は谷繁元信の3021試合。坂本はまだ32歳なので、最多記録更新も狙えるだろう。

●8500打席(過去27人)

 8500打席は過去27人が達成しており、直近では阿部慎之助が2019年に到達した。坂本は今季終了時点で8220打席。残りは280打席で、これも順調なら来季中に到達できるはずだ。歴代最多は野村克也の1万1970打席。毎年400打席以上を積み重ねれば超えることは可能だ。

●7500打数(過去34人)

 今季終了時点で通算7276打数。残りは224打数のため来季中に到達できる可能性は高い。歴代最多は野村克也の1万472打数だが、7500打数で見ても34人しか達成した選手はいない。

●300本塁打(過去44人)

 現在、通算261本塁打で残りは39本。坂本は2年連続で19本と同じペースでは達成は難しい。しかし、2019年にはキャリアハイとなる40本塁打をマークしており、本来の実力が発揮できれば来季での300本塁打も夢ではない。

●3500塁打(過去29人)

 通算3500塁打は過去29人が記録。歴代最多は王貞治が記録した5862塁打だ。坂本は現在3347塁打で、節目まで残り153塁打。今季は骨折などで出場試合数が減ったが、それでも198塁打をマークしており、順調であれば30人目の3500塁打を達成してくれるだろう。

●1000打点(過去46人)

 歴代では46人、現役でも2人(中村剛也福留孝介)しかいない1000打点。坂本は現在911打点で、残り89に迫っている。この節目の数字は他にも松田宣浩中島宏之など、坂本を含めて6選手が射程圏内に迫っており、誰が最初に到達するのか注目だ。

●800四球(過去43人)

 今季終了時点での坂本の四球数は777で、800四球までは残り23四球となっている。ここ5シーズンは毎年50四球以上をマークしているため、来季中には史上44人目の800四球到達となるだろう。ちなみに歴代最多は王貞治の2390四球。1475四球で歴代2位の落合博満とは1000近い差があるアンタッチャブルレコードだ。

歴代最多四球は王の2390だ


●1300三振(過去23人)

 シーズン100三振超えは通算2回と、そこまで三振は多くない坂本だが、気が付けば1250三振。それだけ長く一線で戦い続けているという証拠だ。節目の1300三振までは残り50で、巨人生え抜きとしては王、阿部に続く史上3人目の到達となる。

●番外:200盗塁(過去78人)

 盗塁数が減った今では達成するのは難しいが、通算200盗塁にも残り42に迫っている。実は同じ巨人の丸佳浩も現在165盗塁で、200盗塁までは残り35。サカマルコンビのどちらが先に200盗塁に達するのかも見ものである。

 達成が期待される、坂本の「節目の記録」をまとめてみた。現在のペースでいけばNPB記録更新が狙える記録は複数あり、上で挙げた節目の数字は通過点に過ぎない。まだ先の話ではあるが、坂本が現役を終えるときに、どれだけの数字を残しているのか楽しみでならない。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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