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球界の盟主・巨人のリーグ優勝、日本一のブランクは何年が最長? 日本一は2012年が最後…

 

 巨人といえば、やはり「常勝軍団」というイメージを持つ人が多いだろう。実際にリーグ優勝は47回(1リーグ時代を含む)、日本一も22回で12球団最多を誇る。最下位になったのは1度だけ。Bクラスもわずか8回とコンスタントに強い巨人だが、リーグ優勝や日本一のブランクは何年が最長なのだろうか。

リーグ優勝のブランクは4年が最長


今季はリーグ3連覇を逃した原ジャイアンツ


 まずは巨人の「リーグ優勝のブランク」を調べ、最長期間を以下にまとめてみた。

●リーグ優勝の最長ブランク:4年間
1944年〜1948年(2位⇒2位⇒5位⇒2位)
2003年〜2006年(3位⇒3位⇒5位⇒4位)
2015年〜2018年(2位⇒2位⇒4位⇒3位)

 巨人がリーグ優勝から遠ざかった期間は4年が最長。1リーグ時代に1度、2リーグ時代になってからは2度経験している。直近は第二次原政権時の2014年に優勝してから、2019年に再び優勝するまでで、4年間のブランクがあった。とはいえ、わずか4年。今季、25年ぶり(ブランクは24年)にリーグ優勝を果たしたオリックスと比べると6分の1の期間だ。また、歴代最長ブランクは1998年の横浜で、1960年の優勝からなんと38年ぶり、37年のブランクを経てのリーグ優勝だった。そう考えると、わずか4年のブランクしか味わっていない巨人ファンは幸せなのかもしれない。

 また、リーグ優勝から「3年間遠ざかった例」は1978年〜1980年、1984年〜1986年、1991年〜1993年、1997年〜1999年と4度ある。長嶋茂雄監督率いる1990年代の巨人は2度経験。スター選手も多く、きらびやかな時代ではあったが、リーグ優勝は3度しかなかった。

日本シリーズ制覇は9年なく現在も更新中


巨人の日本一は今のところ2012年が最後だ


 次に、日本シリーズ優勝の最長ブランクを調べてみた。

●日本シリーズ優勝の最長ブランク:9年(2013年〜継続中)

 これまでに22度の日本一に輝いている巨人だが、2012年に日本一となって以降、現在まで9年間にわたり日本シリーズ優勝から遠ざかっている。これはチーム史上最長のブランクだ。それまでは1973年に日本一になり、1981年に再び戴冠するまでと同年から第2期藤田政権で日本一となる89年までの7年間が最長であったが、あっさりと記録を更新してしまった。

 そもそも巨人は水原茂監督率いる第二期黄金時代、V9を達成した川上哲治監督時代以外では日本シリーズを連覇したことはない。出場機会が多いのもあるが、意外と負けることも多く、敗退数も14回で12球団最多だ。2019年、2020年とソフトバンクに対して2年連続で4連敗と、残念な結果も残してる。

 来季こそは日本一となり、「ごぶさた記録」をストップさせたいところだが、巨人の9年間以上に日本一から遠ざかっているチームもある。中でも深刻なのが阪神広島。阪神は1985年以来、広島は1984年以来日本一とはごぶさた。日本一にかける執念はこちらの2チームのほうが強いかもしれない。

 ちなみに、日本一のブランク最長は2007年優勝の中日。なんと1954年以来53年ぶり、ブランクは52年と半世紀ぶりの日本一制覇だった。

 巨人のリーグ優勝、日本一の最長ブランクを紹介した。今季のパ・リーグは、オリックスが1996年以来25年ぶりのリーグ優勝を達成したが、何があるか分からないのが野球。もしかすると巨人のリーグ優勝ブランクが10年、20年とこの先伸び続ける可能性もゼロではない。そうならないよう、選手たちには奮闘してもらいたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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