週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

ヤクルト・小川泰弘 前半7勝も計9勝に終わる。若手の突き上げに打ち勝つ/エースの1年

 


 2020年オフ、FA権行使を宣言したが、ヤクルト残留を決めた。20年はチーム唯一の2ケタ勝利(10勝)を挙げたエース・小川泰弘は、21年の開幕投手という重責も担った。3月26日、阪神との開幕戦(神宮)では6回途中3失点とまずまずの内容で、次戦の4月2日の巨人戦(東京ドーム)では8回途中無失点。エースのプライドを見せつけた。

 だが、同18日の阪神戦(甲子園)と5月2日のDeNA戦(横浜)ではともに3回途中6失点と悔しい投球が続く。不調を見かねた高津臣吾監督は、小川の登録抹消を決意。その間、小川は投げ込み、走り込みを徹底的に行う“ミニキャンプ”を敢行した。すると、一軍復帰後初登板となった5月15日の中日戦(バンテリン)で完封勝利を飾った。

 その後も先発ローテーションの中心として7月までに7勝を挙げる。しかし7月7日、新型コロナウイルスの陽性判定を受けてしまう。

 7月下旬からは東京五輪によるリーグ戦中断期間に入ったため、この時期の陽性判定は不幸中の幸いだったが、後半戦に入っても呼吸が戻らないなどコンディションの調整は難航した。復帰以降は計9試合に登板したが2勝3敗、防御率は4.57という結果に終わる。前半だけで7勝も、計9勝にとどまった。

 チームは優勝を果たしたが、個人としては悔しい結果に終わった。奥川恭伸らの突き上げもある。エースの座は、結果を出して守ってみせる。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング