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西武・高橋光成 自己最多の11勝――エースの存在へ近付いた2021年/エースの1年

 


 初めて開幕投手を託されて勝利を飾った2021年、先発ローテーションの柱として大きな期待を寄せられていることを十分理解して挑んだ。9月20日のオリックス戦(京セラドーム)では2年連続となる規定投球回に到達し、自己最多の11勝目をマーク。その後、4連敗を喫したのは反省点だが、それでも「年間を通して先発ローテを守り切りたい」と掲げた目標は達成した。

 今季は投球内容に変化が表れた。5月21日の日本ハム戦(メットライフ)では自慢の直球が150キロになかなか届かないと見るや、制球重視にシフトチェンジ。7回6安打1失点で開幕から5連勝を飾った。そんな背番号13の投球に辻発彦監督は「力の入れ具合など、今年は自分の中で強弱をつけている。だいぶ大人のピッチングをするようになった」と手放しで称賛していた。

「シーズン通して好不調の波をつくらない」と目標を掲げていた21年。多少の波はあったとはいえ、しっかりとある程度、自らの力で立て直しができるようになったことは大きな成長だ。試合の中でも、「“ここ一番”の場面で、一段階ギアが上げられるようになった」と女房役の森友哉も証言している。

 エースの称号に関して本人は「それは周りの人が言うものだと思うので、特に執着はないです」と無関心の姿勢。だが、2年連続でチームの勝ち頭に輝いた。その存在に近付いていることは間違いないだろう。

写真=BBM
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