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今季、吉田正尚が挑む3年連続首位打者の座。過去には誰が達成している?

 

20、21年と2年連続で首位打者に輝いたオリックス・吉田


 2021年シーズンのパ・リーグは、オリックスの吉田正尚がケガで苦しみながらも首位打者のタイトルを獲得。2020年に続き、2年連続で首位打者のタイトルに輝いた。2022年も首位打者になれば、驚異の3年連続首位打者となる。そこで、過去に3年連続で首位打者になった選手を調べてみた。

3年連続首位打者はレジェンドばかり


 2リーグ制となった1950年以降で、首位打者のタイトルを3年連続で獲得した選手は以下のとおり。

長嶋茂雄(巨人)1959年〜1961年 3年連続
張本勲(東映)1967年〜1970年 4年連続
王貞治(巨人)1968年〜1970年 3年連続
落合博満(ロッテ) 1981年〜1983年 3年連続
アロンゾ・パウエル(中日)1994年〜1996年 3年連続
イチロー(オリックス)1994年〜2000年 7年連続

 3年連続で首位打者になった選手は6人。長嶋に張本、王、落合、パウエルにイチローと、球史に名を残すレジェンドばかりだ。NPBで最初に3年連続で首位打者になったのが長嶋。プロ2年目の1959年からの3年連続だった。1967年には後に前人未到の3000安打を達成する張本が首位打者になり、そこから1970年まで4年連続で君臨し続けた。一方、セ・リーグでは王が1968年から3年連続で首位打者を獲得している。

オリックス時代のイチローは前人未到の7年連続首位打者


 1981年からの3年間は、ロッテの落合が首位打者になった。このうち、1982年は落合が初めて三冠王になった年で、最高出塁率も合わせて打撃四冠だった。1994年には中日の助っ人であるパウエルが、骨折で20試合を欠場しながらも首位打者になり、翌1995年、翌々1996年と3年連続で同タイトルを獲得している。同じく1994年にパ・リーグ首位打者になったのがイチロー。もはや多くを語る必要はないが、「7年連続」で首位打者という大記録はこれから先も破られることはないだろう。

2年連続も8人しか達成していない大記録


02、03年と2年連続首位打者となった日本ハム・小笠原


 3年連続で首位打者になった選手はわずか6人。では、現状の吉田と同じく「2年連続首位打者」は誰がいるのだろうか? 1950年以降での「2年連続首位打者」を調べてみた。

大下弘(東急)1950年〜1951年
与那嶺要(巨人)1956年〜1957年
ジャック・ブルーム(近鉄)1962年〜1963年
江藤慎一(中日)1964年〜1965年
ランディ・バース(阪神)1985年〜1986年
正田耕三(広島)1987年〜1988年
鈴木尚典(横浜)1997年〜1998年
小笠原道大(日本ハム)2002年〜2003年

 先ほどの3年以上連続で首位打者になった選手を除くと、2年連続で首位打者になったのは過去8人。青バットの大下や三冠王のバースなど、こちらもそうそうたる名前が並ぶ。3年連続はもちろんだが、2年連続首位打者も簡単には達成できない記録なのだ。

 3年連続で首位打者になった選手は過去6人しかいない。果たして吉田は長嶋や王といったレジェンドに次ぐ大記録を達成できるのか。今季も吉田のバットから目が離せない。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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