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時の流れの速さを実感!? 山田哲人、山崎康晃、甲斐拓也…今季で30歳を迎える現役選手は?

 

「30歳」は人生の節目とされる年齢のひとつ。プロ野球でも、30歳を超えるとベテランとしてチームを引っ張っていくことが求められるなど、20代とは違った形での活躍が期待されるようになる。では、今年30歳を迎える現役選手には誰がいるのかご存じだろうか。「今季で30歳を迎える現役選手」を、助っ人を含めて調べてみた。

平成のトリプルスリー男も30歳に


昨季、主将として20年ぶり日本一に貢献したヤクルト・山田も30歳になる


 まずはセ・リーグ6球団での「今年で30歳になる(なった)現役選手」だ。
※並びは2021年シーズンのリーグ順位

●ヤクルト
西田明央(1992年4月28日)
大下佑馬(1992年7月6日)
山田哲人(1992年7月16日)
サイスニード(1992年10月1日)
オスナ(1992年12月12日)
サンタナ(1992年8月5日)

 トリプルスリー男・山田哲人をはじめ6選手が今年30歳を迎える。山田が初めてトリプルスリーを達成したのが23歳だったので、そこから7年も経過していることになる。とはいえ、山田の実績を考えると「まだ30歳」ととらえることもできるだろう。

阪神
原口文仁(1992年3月3日)
小林慶祐(1992年11月2日)
糸原健斗(1992年11月11日)
アルカンタラ(1992年12月4日)

 阪神の選手では、主力の糸原や大腸ガンから奇跡の復活を果たした原口などが30歳を迎える。特に糸原は2021年に125試合に出場したものの、不振による離脱や大事な場面でのミスが目立つなど、不満の残るシーズンだった。30歳になる今季に奮起したいところだ。

巨人
高梨雄平(1992年7月13日)
戸根千明(1992年10月17日)

 2021年はまさかの負け越しでリーグ3位に甘んじた巨人。今年で30歳になる選手は2人と少ない。生え抜きは2015年に日大から入団の戸根のみで、残りは楽天から加入した高梨となっている。30歳となる2022年はチームの再浮上のためにも活躍が期待される。

昨季、結果を残せなかった広島・中崎。30歳となる今季、復活を


●広島
中崎翔太(1992年8月10)
薮田和樹(1992年8月7日)
磯村嘉孝(1992年11月1日)

 広島の「今年で30歳になる選手」は3人。全員が生え抜きだ。しかし、いずれも2021年シーズンは目立った活躍ができず。中崎、薮田は不振から一軍登板機会が激減し、磯村もレギュラーの座をつかみ切れていない状況だ。

中日
三ツ俣大樹(1992年5月11日)
石岡諒太(1992年5月25日)
福敬登(1992年6月16日)
山下斐紹(1992年11月16日)

 中日は中継ぎの柱である福や、成長著しい三ツ俣など4人が今年30歳を迎える選手。福は変わらぬ好投を、三ツ俣はさらなる成長が期待される。また、石岡と山下は30歳になる節目の年での一軍定着を目指してもらいたい。

DeNA
宮國椋丞(1992年4月17日)
山崎康晃(1992年10月2日)
エスコバー(1992年4月22日)

 2021年は最下位だったDeNA。1年目に新人最多セーブを記録した山崎が、今季で30歳を迎える。また、巨人を戦力外になった後に入団した宮國や、もはや不動の存在となったエスコバーも同じく30歳になる選手。エスコバーはすでにベテランの風格があるため、「20代だったのか!」と逆の意味で驚く人が多いだろう。

リーグ優勝の立役者も30代に突入


昨季途中から「一番・中堅」に定着してオリックス優勝に貢献した福田


●オリックス
山崎福也(1992年9月9日)
阿部翔太(1992年11月3日)
福田周平(1992年8月8日)
ラベロ(1992年4月24日)

 2021年に25年ぶりのリーグ優勝を果たしたオリックス。今季30歳になるのは、一番に定着した福田周平や、自己最多の8勝を挙げた山崎など4選手だ。特に福田は、優勝の立役者の一人として高く評価されており、今季はさらなる飛躍が期待される存在だ。

ロッテ
江村直也(1992年5月6日)
加藤匠馬(1992年4月29日)
中村奨吾(1992年5月28日)

 ロッテは4年連続で全試合に出場し、昨季は初のベストナインにも選出された中村など3選手。チームに欠かせない存在となった中村は、今季も引き続き主将を務めることになっている。30歳という節目の年で念願のリーグ優勝を果たしたいところだ。

●楽天
宋家豪(1992年9月6日)
寺岡寛治(1992年12月3日)
田中貴也(1992年8月27日)

 楽天もロッテと同じく3選手が今年30歳になる。育成として2015年に入団した宋も気がつけば7年目。好投した昨季以上の活躍を期待したい。2020年に巨人から加入した田中は三番手捕手という立場だが、正捕手争いに食い込みたいところ。一軍登板なしに終わった寺岡は再浮上のきっかけをつかみたい。

育成からはい上がったソフトバンク・甲斐も今季は節目の30歳に


●ソフトバンク
森唯斗(1992年1月8日)
奥村政稔(1992年8月14日)
甲斐拓也(1992年11月5日)
牧原大成(1992年10月15日)

 2021年はリーグ4位に終わったソフトバンク。森や甲斐といった主力や、ケガで思うような活躍ができなかった牧原、一軍登板なしの奥村が30歳の大台に突入する。強力な若手が次々に現れるチームだけに、フレッシュな若手に負けないよう、ベテランらしい味のあるプレーを見せてもらいたいところだ。

日本ハム
杉浦稔大(1992年2月25日)
加藤貴之(1992年6月3日)
玉井大翔(1992年6月16日)

 今季から新庄剛志ビッグボス率いる日本ハムは、投手陣を支える3選手が30歳になる。昨季先発で6勝の加藤はより多くの白星を挙げることが求められる。玉井は手術明けではあったが50試合に登板。守護神として28セーブを挙げた杉浦とともに、今季はリリーフ陣の柱として活躍してくれるだろう。

西武
公文克彦(1992年3月4日)
森脇亮介(1992年7月13日)
外崎修汰(1992年12月20日)

 西武は外崎、森脇に加え、昨季途中に日本ハムから加入した公文の3人が今季30歳になる。森脇は45試合で13ホールド、公文は西武では14試合で防御率0.79とまずまずの成績を残したが、外崎はケガもあったが打撃不振に陥った。まさかの最下位の沈んだチームを再び上位に押し上げるためにも、三十路トリオには活躍してもらいたいところだ。

 今年で30歳になる選手をまとめてみた。果たしてベテランと呼ばれる年齢になってからどのようなプレーを見せてくれるのか。30歳になってからの活躍に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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