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菅野智之、山田哲人、菊池涼介…セ・リーグ6球団「チーム最高年俸選手」の今季のターゲットは?

 

中心とならなければいけない存在だ。チームで最もお金を稼いでいる男たち。その自覚を胸に、誰もが納得する成績を残し、優勝を奪いにいく。セ・リーグ6球団の「チーム最高年俸選手」。彼らが狙うターゲットとは?
※金額は推定

読売ジャイアンツ



 球団史上最高の年俸8億円から衝撃の2億円ダウンとなる6億円でサインした菅野智之。常に上昇してきたエースにとっては初の年俸ダウンとなり、チーム内でも1億円アップの坂本勇人に並ばれた。昨季はコンディション不良もあって6勝7敗と不本意な数字に。取得した海外FA権は行使せずに残留を決め、巻き返しを誓う中での自主トレは順調そのもので「コンディションはすごくいい」と表情も明るい。10年目となる今季は「200イニングを目標に。最多勝と防御率は取りたい」。何よりリーグ制覇、日本一奪回にチームを導き、さらにその先の夢を追う。

東京ヤクルトスワローズ



 2020年オフに日本球界最長タイの7年契約を結んだ山田哲人。21年は「三番・二塁」として137試合に出場し、打率.272、34本塁打をマーク。チームも6年ぶりのリーグ制覇、20年ぶりの日本一を達成し、キャプテン1年目で最高の結果を残した。球団史上初の2年連続日本一を成し遂げるには、山田の活躍は絶対に欠かせない。トリプルスリーを過去3度達成するも、昨年の盗塁数は4。打率も3年連続で3割を下回っている。目指すべき目標は4度目のトリプルスリー。今年も主砲・村上宗隆とともに打線をけん引してもらいたい。

阪神タイガース



 昨季韓国リーグ2冠の実績を引っ提げ阪神に加入したロハス・ジュニアの2億5750万円がチーム最高年俸だ。来日1年目は新型コロナ禍の影響で遅れて来日。そのときにはチームは絶好調で首位を独走していたが、立ち遅れないようにという焦りがあったという。結局60試合の出場で打率.217、8本塁打、21打点と不本意な成績に終わる。2年目を迎えた今季は、すでにアメリカで精力的にトレーニングを行っている。今季はレフトのポジションで争うべき助っ人が現状いない。しっかりと腰を据えて試合に集中できる環境はある。できれば五番を打ち、30本塁打、100打点を狙えると昨季の雪辱が果たせるかもしれない。

広島東洋カープ



 4年契約2年目を終えた菊池涼介は、今オフの契約更改でも現状維持の3億円プラス出来高でサインをした。いい形でスタートを切り、個人としても自己最多16本塁打、同タイ60打点をマークした昨季だったが、新型コロナ感染による離脱に、3年連続Bクラスに沈んだチーム状況を鑑みると、悔しさを感じずにはいられなかった。佐々岡真司監督がチームで唯一認める「不動のレギュラー」。菊池自身も自覚をにじませ、「健康第一」で今季に臨む。その先に全試合出場や10年連続となるゴールデン・グラブ賞、守備率10割などを見据えてはいるが、具体的な数字を口にしないのが菊池らしい。その上で、若い選手たちに対して「寄り添って伝えられることは伝えていきたい」と、チームが勝つために自らができることは惜しみなく還元していく。

中日ドラゴンズ



 具体的な金額は未発表だが、球団トップの年俸であることは間違いない。昨オフ、新たに3年契約を結んだ頼れる主砲ビシエドだ。総額は1000万ドル(推定)だから、日本円にして約11億円超、年俸およそ3億8000万円ほど。得点力不足に悩むチームにとってビシエドの存在は欠かせない。昨季の17本塁打&70打点はチームトップだが、立浪和義監督は「もっと打ってもらわないと困る」と手厳しい。秋季キャンプでは「今のフォームでは15〜20本塁打しか打てない」と立浪監督から指摘され、打撃フォーム改造に取り組んだ。過去6年で最多本塁打は2018年の26本。来日7年目、33歳で迎える今季はキャリアハイ、40本を狙う。

横浜DeNAベイスターズ



 最高年俸は山崎康晃の2億8000万円。昨季はセットアッパーを務め、東京五輪にも出場。9月には守護神に返り咲きセーブも挙げたが、その後、連続でセーブ機会に失敗し二軍落ちも経験。60試合に登板し、3勝2敗27ホールド1セーブと数字以上に苦しんだシーズンとなった。2018年、19年のセーブ王は現状維持での契約更改後、「抑えに戻って満員の横浜スタジアムで、ヤスアキJUMPで9回を締めたい」とクローザーへの復帰をあらためて誓った。通算200セーブまで、あと30。三嶋一輝伊勢大夢、新助っ人・クリスキーとのチーム内競争を勝ち抜く決意だ。

写真=BBM
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