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カブレラ、ソレイタ、ペタジーニ…来日1年目で40本超えは8人≪助っ人の1年目本塁打ランキング≫

 

 助っ人外国人選手が1年目から結果を残すのは簡単ではないが、中には1年目から活躍した選手も少なからずいる。例えば、60本塁打の日本記録を打ち立てたウラディミール・バレンティン。1年目から31本塁打をマークし、本塁打王に輝いた。では、来日1年目に最も多く本塁打を放った助っ人は誰なのだろうか? 「助っ人の1年目本塁打」を調べてみた。

カブレラは1年目で49本もの本塁打をマーク



 助っ人外国人の「1年目本塁打数」をランキングにまとめてみた。

●第1位 49本塁打
アレックス・カブレラ(西武/2001年)

 来日1年目で最も多くの本塁打を放ったのがカブレラだ。開幕から38試合で20本塁打と圧倒的なペースで本塁打を量産。残念ながら後半に失速したものの、それでも1年目助っ人では歴代最多の49本塁打を記録した。ちなみに、この年は近鉄のタフィ・ローズが55本をマークしたため、49本もの本塁打を放ちながらも最多本塁打のタイトルは獲得できず。カブレラは2003年にも50本塁打を放つも、またしてもローズの後塵を拝している(ローズは51本)。


●第2位 45本塁打
トニー・ソレイタ(日本ハム/1980年)

 カブレラの次に多いのが、日本ハムで活躍したソレイタ。来日1年目の1980年は五番・指名打者で起用され、打率は2割台前半と低迷したが、持ち前のパワーで45本塁打をマークした。また、パ・リーグ初の1試合4本塁打、日本記録となる4打数連続本塁打を2度達成など、インパクトのあるプレーを見せたことも有名だ。


●第3位 44本塁打
ロベルト・ペタジーニ(ヤクルト/1999年)

 第3位は44本のペタジーニだ。序盤は低迷したが、5月以降急激に調子を上げ、前半だけで26本塁打をマーク。そのまま後半戦も調子を維持し続け、最終的に44本塁打、出塁率.469で本塁打王、最高出塁率の二冠に輝いた。ヤクルトには4年間在籍し、通算160本塁打を記録している。

ヤクルト・パリッシュ


●第4位 42本塁打
ラリー・パリッシュ(ヤクルト/1989年)

 第4位もヤクルトの助っ人。1989年にやってきた「ワニを食べる男」ことパリッシュだ。メジャー通算256本塁打のパワーを買われての入団だったが、いきなり42本塁打と期待に応える活躍を見せ、最多本塁打のタイトルを獲得した。しかし、三振数も多く、確実性を求める野村克也監督の意向もあり、1年で自由契約になってしまった。


●第5位 41本塁打
ネフタリ・ソト(DeNA/2018年)

 第5位には現在もDeNAに所属するソトがランクイン。2017年オフにテストを経て入団したソトは、ケガの影響で出遅れて4月に1本も本塁打を打つことができなかった。しかし、復帰後は本塁打を量産。特に8月以降で21本と後半戦の勢いはすさまじく、最終的に41本塁打で最多本塁打のタイトルを獲得した。


●第6位 40本塁打
ハル・ブリーデン(阪神/1976年)
タイロン・ウッズ(横浜/2003年)
グレッグ・ラロッカ(広島/2004年)

 第6位は40本で3人が並んだ。ブリーデンは掛布雅之らと強力な打撃陣を形成。タイトル獲得とはならなかったが、阪神の1年目助っ人としては歴代最多の本塁打を記録した。ウッズは1年目で40本塁打を放ち本塁打王を獲得。入団当初の評価はそこまで高くなかったが、低評価を覆す活躍を見せた。ラロッカもそれまでの実績から注目されなかった。しかし、前半だけで26本塁打を放ち、最終的に40本塁打に到達。打率3割、100打点と本塁打以外の成績も優秀だった。

広島・ランス


●第9位 39本塁打
リック・ランセロッティ(広島/1987年)
マイク・ディアズ(ロッテ/1989年)
スコット・マクレーン(西武/2001年)
トニ・ブランコ(中日/2009年)

 1年目で39本塁打を放ったのは4人。まずは広島のランスで、打率.218と規定打席到達者最低の数字を残すも1年目で本塁打王を獲得した。ホワイトソックスからロッテに加入したディアズも四番打者として39本塁打を放った。後に村田兆治とバッテリーを組むなど、捕手として出場したことでも有名だ。

 西武のマクレーンは、同じタイミングで加入したカブレラと共に本塁打を量産。カブレラとマクレーンの1年目助っ人コンビは他チームの脅威だった。2009年に中日に加入したブランコは、1年目ながら全試合で四番出場。本塁打王のほか、打点王も獲得と輝かしい成績を残している。

 今季も多くの助っ人が加入。野手では3Aで32本塁打をマークした広島のライアン・マクブルームや、ヤンキースでもプレーした楽天クリス・ギッテンスあたりが本塁打を期待できる選手だろう。果たして1年目本塁打で歴代トップのカブレラに迫る数字を残すことができるのか、ぜひ注目したい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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