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佐々木朗希、井上朋也、細川凌平…パ・リーグ6球団 キャンプ「最注目選手」は?

 

近付く球春到来――。まもなく春季キャンプがスタートするが、パ・リーグ6球団の「最注目選手」は誰か? キャンプで目の離せない選手を見ていこう。


千葉ロッテマリーンズ



 沖縄・石垣で行われる2月13日までの一次キャンプ中に紅白戦を組まない予定もあり、ハイペース調整はないだろうが、動向が気になるのが開幕投手を争う2人だ。うち1人は昨年のクライマックスシリーズ初戦の先発を託された佐々木朗希。入団から3年連続のA組でのキャンプインが決まったが、ブルペン入りはいつになるか。体づくりの1年目、実戦デビューで成長した2年目を経て挑む今季、経験を積んだ“令和の怪物”のさらなる成長過程は見逃せない。もう1人の大役候補は小島和哉。昨季後半から安定感を増した4年目の左腕も、実戦に向けて状態を上げていく。2人のブルペン入りの回数など調整法の違いを見て、開幕投手を予想するのも面白いだろう。

福岡ソフトバンクホークス



 キャンプインを前にまさかの“コロナショック”に見舞われたソフトバンク。しかし、藤本博史監督は「枠が空いた分、A組(一軍)には当然若い選手も入ってくる。チャンスと考えてほしい」とニュースター誕生を待ちわびる。実際、1月24日に発表された組分けでは指揮官の言うとおりの“大抜てき若手”の名前が。中でも井上朋也と川原田純平の2年目同期内野手コンビは、A組スタートに満足する気はさらさらない。打撃が売りの井上に、守備が売りの川原田。どちらも持ち味を存分に発揮すれば、A組でも異彩を放つ可能性は十分にある。井上が「A組に呼ばれたからには結果を出さないといけない」と意気込めば、川原田も「ずっとA組で開幕一軍を目指したい」。チャンスをものにしてみせる。

オリックス・バファローズ



 奮起すればするほどチーム内競争が熱くなるのが、ドラフト2位ルーキーの野口智哉だ。関西学生リーグ通算100安打を放った巧打に、二遊間を守れる堅守が武器。昨季の正遊撃手・紅林弘太郎が新型コロナに感染してC組スタートとなり、アピールの好機だ。二塁の安達了一も、潰瘍性大腸炎を患い休養日を設けながらのシーズンとなるだけに出場機会を得られる可能性は大いにある。とはいえ、チャンスをつかむには実力を示すことが必至。キャンプ、オープン戦で首脳陣の目にとまり、開幕一軍へ。定位置争いが選手個々のレベルも上げていくだけに“新戦力”に注目だ。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 昨年に続き、高卒3年目の今季も一軍キャンプに呼ばれた。昨季は一軍で34試合出場と定着はならなかったが、ファームでは48試合に出場して規定打席未満ながら打率.319の好成績をマーク。1月にはDeNAへ移籍する藤田一也小深田大翔山崎剛と滋賀県内で自主トレを行った。先輩たちからは多くのことを吸収したが、「そういう方たちを押しのけて試合に出ないといけない。負けたくないという気持ち」と闘志は十分。目指す二塁と三塁には浅村栄斗鈴木大地と主力がいるが、自身の持ち味である非凡な打撃センスをしっかりとアピールしていく。

北海道日本ハムファイターズ



 横一線からのスタートを強調する今キャンプ、熾烈な開幕スタメン争いとなることは必死。中でも二遊間はベテランと中堅、若手による真っ向勝負となるだろう。昨季は石井一成が遊撃で111試合に出場したが、二塁は渡邊諒の不振もあって固定できなかった。二遊間のレギュラー争いに参戦するのが2年目の細川凌平だ。昨季終盤に一軍昇格し、10月18日の楽天戦(楽天生命パーク)でスタメンデビューすると初安打。攻守でも魅せた。今オフは杉谷拳士野村佑希らと自主トレを行い、初の一軍キャンプメンバーにも選ばれた。ライバルには即戦力として期待されるルーキー・水野達稀上川畑大悟もいる。キャンプで猛アピールし一気のレギュラー獲りを狙う。

埼玉西武ライオンズ



 やはり、西武で最も注目されるのはドラフト1位左腕・隅田知一郎だろう。ドラフトで4球団が競合した左腕。新人合同自主トレでのブルペン投球でも力のある直球を投げ込み、首位の視線をクギ付けにした。スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリッター、ツーシームと6種類の変化球の精度も高い。もちろんキャンプはA班スタート。「戦力として見ていただいているんだなと感じました。開幕一軍というのが今年の目標のひとつなので、まずはキャンプで自分らしさをアピールできるように頑張りたいと思います」。背番号16のキャンプでの躍動が今から楽しみだ。

写真=BBM
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