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岡本和真、森下暢仁、京田陽太……セ・リーグ6球団 今季「キャリアハイ」を期待できる選手は?

 

新型コロナ禍の中、2月1日からキャンプがスタートしているが、各選手が開幕に向けて調整している。そのなかで注目したいのは今季にキャリアハイが期待できる選手。セ・リーグ6球団で徐々に実績を積み重ね、さらに今季大きく花開きそうな選手は誰か――。

読売ジャイアンツ



 2年連続で本塁打と打点の打撃2冠に輝き、初のゴールデン・グラブ賞も手にした岡本和真。それでもさらなる高み、キャリアハイを目指す姿勢に変わりはない。2018年に3割30本塁打100打点を記録いて以降、3年連続で打率は2割台にとどまっている。春季キャンプでは序盤からフリー打撃で左翼、中堅、右翼と全方位にサク越えを連発。さらなる進化の兆しを感じさせている。アベレージを高めることができれば、史上最年少での三冠王も見えてくるはずだ。

阪神タイガース



 昨季178安打をマークして最多安打を獲得したが、今季はキャリアハイの200安打を目指すことを誓っている近本光司。「昨シーズンの打席でのファウルをヒットにすることで残り22本は可能になると思う」と本人は自信たっぷりに語る。昨季の後半に三遊間方向への強い打球を打つ技術を身に付けた。それまでもレフト方向への強い打球は放っていたが、それとは違う感覚をつかんだのだという。だからこそ、本人も手応えが十分なのだ。今季キャリアハイの数字は残せる可能性は高まっており、200安打も現実になりそうだ。

中日ドラゴンズ



 新人王を獲得したルーキーイヤーの2017年から昨年まで、5年連続で規定打席をクリアし、100安打以上を放っている。広い守備範囲を誇り、攻守走と三拍子そろったプレーヤーだが、それでも物足りなく感じるのは好不調の波が大きいバッティングのせいだろう。淡白に感じられる打席が多く、昨年は極度の打撃不振からプロ5年目にして初めて二軍落ちを経験した。安打数と盗塁数は1年目から右肩下がりの状態。6年目の今季キャンプは選手会長3年目、初心を思い出して精力的に取り組んでいる。立浪和義監督の期待も大きく、“ショート・京田”は揺るがない。ただ、打てなければ昨年と同じことが待っている。自身最高打率は1年目に残した.264。この数字は更新し、あらためて存在感を見せつけたい

横浜DeNAベイスターズ



 即戦力としてドラフト1位で入団した昨季、開幕先発ローテーション入りを果たすも初先発から4連敗。ファームで調整を命じられ、8月に右ヒジのクリーニング手術を受けルーキーイヤーを終えた。キャンプイン直前に一軍スタートが決まった入江大生は、2月2日にブルペン入り。「今日は7、8割です。ヒジに違和感はないです」と順調な回復ぶりをアピール。今後は実戦登板を経て先発ローテ入りを目指すが、リハビリ期間でフィジカル、メンタルともにレベルアップ。万全の状態で先発のマウンドに立てば、初白星までそう時間はかからないだろう。

広島東洋カープ



 3年目を迎え、森下暢仁は自身の置かれている立ち位置の変化を口にした。「チームを引っ張っていく――」。2年間先発ローテを任されてきたからこその自覚だ。オフの自主トレでは大瀬良大地らとともに連日、厳しいトレーニングで汗を流した。「大地さんがどんな練習をしているのか気になっていたんです」。エースのエースたるゆえんを感じ、さらなる刺激を受けた。その大瀬良とは開幕投手を争っている。2022年シーズンのスタートを自らの投球で飾り、先頭に立ってチームを引っ張っていく。その先に見る目標も明確だ。「一番は防御率のタイトル。そうすることで勝ち数も増えてくると思う。チームで一番勝てるように。15勝を目指したい」。1年目を超える成績で、進化を見せる。

東京ヤクルトスワローズ



 将来のエース候補として期待された原樹理も今季で7年目。ケガもあり、6年間で通算19勝、規定投球回に達したシーズンはない。それでも、昨季は8月に396日ぶりの白星を挙げると、その後も先発ローテーションの一角として好投を続け、日本シリーズでも先発マウンドに上がった。今季の活躍に期待が高まるが、春季キャンプ前に新型コロナウイルスの陽性判定。なんとか初日に一軍に合流したものの別メニュー調整が続く。じっくりと体を仕上げ、開幕へ向けて準備を進めていきたい。

写真=BBM
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