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B椋木蓮、M廣畑敦也、H重田倫明……パ・リーグ6球団 キャンプで目立つ「若手投手」は?

 

新型コロナ禍の中、キャンプは早くも1週間が経過したが、首脳陣に好アピールをしている若手投手がいる。シーズンでも戦力となることが期待される男たち。パ・リーグ6球団のキャンプで目立っている若手投手を取り上げる。

オリックス・バファローズ



 ドライチ右腕に熱視線が注がれる。東北福祉大からドラフト1位で入団した椋木蓮が、2月2日に早速ブルペン入り。直球のみ30球を投じ、「強くて良い球が何球か行きました」と手応えを得ている。投球中には、中嶋聡監督のほか、日本代表の栗山英樹監督も視察に訪れるなど注目度は高い。先発、救援とも適性が光り、プロでの目標に「100勝&100セーブ」を掲げる右腕。投じるボールだけでなく、その起用法にも注目だ。

千葉ロッテマリーンズ



 即戦力の期待に応えるべく、順調に調整を進めているのがドラフト3位ルーキーの廣畑敦也だ。2月3日にはフリー打撃に登板し、2年目の小川龍成に対して20球を投じた。力のあるストレートだけでなく、カットボール、カーブと変化球も織り交ぜ、空振りも奪取。「20球中15球以上は自分の思ったところに投げられた。バッターに向かってしっかりストライクを投げるというところができた」と納得の様子。先発、救援ともにこなせる右腕が加われば、投手陣の層が厚くなるのは間違いない。実戦デビューが楽しみだ。

福岡ソフトバンクホークス



 育成選手で唯一のA組(一軍)抜てき。4年目の重田倫明が支配下昇格を目指して熱投を見せている。「天国か地獄か、くらいの気持ちで、やってきたことを信じてチャンスをつかみ取りたい」。気合十分な一方で、正直な気持ちも吐露した。「育成4年目。それも大卒4年。今年26歳になる。ダメだったらクビだなと」。強い覚悟をにじませて挑んでいるキャンプでは先輩たちに交じって存在感を見せようと必死だ。2月7日にはキャンプ初のシート打撃に登板し、打者9人を2安打に封じた。最速は147キロをマークした。課題とともに手応えも感じた右腕。本格的な実戦に向けて、持っている力を余すところなく出し切る。

埼玉西武ライオンズ



 キャンプでも精力的にブルペンに入り、力強いボールを投げ込んでいる。昨秋のドラフトで4球団が競合した即戦力左腕・隅田知一郎は前評判どおりのパフォーマンスを披露。最速150キロの直球にスライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリット、ツーシームと6種類の変化球のレベルは高い。辻発彦監督も「試合をきっちりつくってくれそうだ」と笑顔を浮かべている。昨季、左腕の勝利はわずか2勝に終わったチームにおいて、開幕から先発ローテーションに入ることが期待されるドラフト1位。順調に段階を踏めば、開幕早々に“デビュー戦”を迎えそうだ。

北海道日本ハムファイターズ



 新庄剛志監督は宣言どおり、春季キャンプで名護と国頭村を行き来しながら全選手を視察中。横一線の競争を促している。ルーキーたちも開幕一軍を目指して、第1クールから積極的にブルペンに入り、猛アピールを続ける。今キャンプで初めて、指揮官が打席に入ったのがドラフト6位の長谷川威展。武器のスライダーを織り交ぜ8球を投げ込んだ変則左腕は「少し緊張しましたが、真っ向勝負で投球しました」と振り返った。同じくブルペン入りしたドラフト8位右腕・北山亘基は第2クールから一軍に合流。焦らず体づくりに重点を置くというドライチ・達孝太も初ブルペンでは、捕手を立たせて直球30球を投じた。例年以上に新人も目の色を変えて臨んでいる。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 昨季の9勝では満足できない。2年目左腕の早川隆久が沖縄・金武町での春季キャンプで精力的に投げ込みを行っている。初日にブルペンで76球を投げ込むと、1日置いた3日には103球。「昨年に比べてもいいペースで投げられているし、思ったとおりの球が投げられている」と納得の表情を浮かべた。石井一久GM兼任監督からは「質より量」を求められている今キャンプだが、そのミッションを順調に遂行中だ。「2ケタ勝利を視野に入れながら、規定投球回もクリアして優勝につながれば」。先発投手陣の中では最も若いが、責任感はすでにしっかりと備わっている。

写真=BBM
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