週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

D石川昂弥、G中山礼都、DB森敬斗…セ・リーグのキャンプで目立つ「若手野手」は?

 

新型コロナ禍の中、キャンプは早くも10日以上が経過したが、首脳陣に好アピールをしている若手野手がいる。シーズンでも戦力となることが期待される男たち。セ・リーグのキャンプで目立っている若手野手を取り上げる。
写真=BBM ※広島を除く5球団

中日ドラゴンズ



 プロ3年目を迎える背番号「2」、石川昂弥内野手の存在感が光っている。新しく就任した中村紀洋打撃コーチの指導の下、昨秋のキャンプから取り組んできた打撃が実になりつつある。飛距離はチームでもトップクラス。ブライト健太鵜飼航丞という長距離砲のルーキーが入団してきたことも刺激になっているだろう。昨年は6月末にウエスタン・リーグの阪神戦で死球を受けて左尺骨骨折。そのままシーズンを終えた。一軍出場はなく、今季こそはと燃えている。将来の四番候補と言われるが、ここから開幕まで結果を残していけば、ビシエドを押しのけて開幕四番の可能性もあるかもしれない。それほど魅力的な大砲だ。

読売ジャイアンツ



 高卒2年目の若武者が得た環境をフル活用してレベルアップに励んでいる。中山礼都内野手はオフの自主トレで吉川尚輝にポジショニングをはじめとした守備の技術について教えを請い、初の一軍となったキャンプではチームの主砲・岡本和真の打撃に目を凝らして、ボールの飛ばし方やバットの入れ方などを学んでいる。1年目の昨季は二軍戦で規定打席未達ながら打率.309をマーク。一躍、「坂本勇人の後継者」候補と目されるようになった。初の実戦となった2月11日の紅白戦でもスタメンに名を連ね、さっそく安打を放ってアピールを続けている。名前は「らいと」だが、あこがれの先輩が君臨する「ショート」のポジション奪取へ。その成長曲線から目が離せない。

阪神タイガース


阪神・高寺望夢


 昨秋のフェニックス・リーグで打率5割を超えた高卒2年目の高寺望夢内野手がキャンプでも結果を残している。2月5日の紅白戦では2安打を放ち、8日の日本ハムとの練習試合(宜野座)では5回から出場し、今季初の対外試合でいきなりセンター前へヒットを放った。「打撃センスはちょっと人と違うモノがある」と矢野耀大監督も期待を掛ける。守りでも守備範囲が広く、安定感も出てきた。11日の日本ハム戦(名護)では「一番・三塁」でスタメン出場し無安打に終わったが、キャンプはまだ中盤。ここからさらに結果を出していくだけだ。

横浜DeNAベイスターズ



 3年目で初の一軍キャンプスタートとなった森敬斗が遊撃のレギュラー奪取へ、毎日かなりの量を振り込んでいる。持てる才能は誰もが認めるところで、楽天から移籍してきた藤田一也も「素晴らしい素材」と評価。さらに視察に訪れた侍ジャパンの栗山英樹監督も「もちろん、見たいよね」と今後の日本代表を担う候補の1人であること語っている。今季はプレーのみならず、ムードメーカーの立場を買って出るなど意識も変化。大和柴田竜拓ら実績ある選手とのポジション争いに意欲をのぞかせる。

東京ヤクルトスワローズ



 またとないチャンスが巡ってきた。高卒3年目の長岡秀樹内野手が初の開幕一軍入りへ向け猛アピールを続けている。今春キャンプは二軍スタートの予定も、新型コロナウイルスに感染した村上宗隆に代わり、急きょ一軍メンバーに抜てき。2月10日に行われた今キャンプ初の実戦形式での打撃練習では、小澤怜史から右翼席にホームランを放つなど快音を連発し、持ち味のパンチ力を首脳陣の前で披露。昨季は二軍で82試合に出場し規定打席に到達するも、一軍では無安打。打撃をさらに磨き出場機会を増やせるか。
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング