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E安田悠馬、M池田来翔、L渡部健人…パ・リーグのキャンプで目立つ「若手野手」は?

 

新型コロナ禍の中、キャンプは早くも10日以上が経過したが、首脳陣に好アピールをしている若手野手がいる。シーズンでも戦力となることが期待される男たち。パ・リーグのキャンプで目立っている若手野手を取り上げてみる。
写真=BBM ※ソフトバンクを除く5球団

東北楽天ゴールデンイーグルス



 ドラフト2位の捕手・安田悠馬が沖縄・金武町での一軍キャンプで奮闘を見せている。2月1日にフリー打撃に臨むと、電光掲示板直撃の推定140メートル弾を含む、64スイング中17本のサク越え。連日、捕手の特守で泥まみれになっていたが、9日にはファーストミットを手にして、銀次らとともに一塁守備にチャレンジ。「ここからもっと覚えていかないと」と本人は意欲満々だ。捕手でのスタメン出場を手にするためには太田光炭谷銀仁朗といった実力者が立ちはだかるが、やはり長打力は大きな魅力。複数ポジションを守れれば、起用の幅が広がりそうだ。

オリックス・バファローズ



 2ケタ背番号奪取へ猛アピール中だ。高卒育成3年目の平野大和外野手がキャンプで存在感を示している。フリー打撃で鋭いスイングを見せてサク越えを連発。2月8日の実戦形式でも、左腕・齋藤綱記から左翼席へ一発を放った。アピールを続ける背番号004に、中嶋聡監督も「良かったですよ」と評価。日章学園高から育成ドラフト4位で2020年に入団した20歳の支配下登録へ視界良好だ。、打力が武器の若手が台頭すれば、レギュラー争いが熾烈になることに加え、代打の層も厚くなる。今季はジョーンズが退団しただけに、右の強打者誕生は、リーグ連覇に向けての大きな戦力となるのは間違いない。

千葉ロッテマリーンズ



 広角に長打を飛ばして打力をアピールしているのがドラフト2位ルーキーの池田来翔内野手だ。2月3日のフリー打撃では、左腕・本前郁也から逆方向の右翼へ2本のサク越えを放つなど、豪快な打撃を披露。“強打の内野手”の触れ込みどおりの実力を示し、練習試合、オープン戦の実戦へ向けても期待がふくらんでいる。二塁には中村奨吾、遊撃にはエチェバリア藤岡裕大とライバルは多数いるものの、内野の層が厚くなるのは、チームにとって好材料。ルーキーの奮闘でチーム力を上げていく。

埼玉西武ライオンズ



 レギュラー獲りへ精力的に練習を重ねている。1年目の昨季、イースタンで19本塁打、64打点をマークして2冠王に輝いた渡部健人内野手。だが、昨季は一軍では初安打を本塁打で飾ったが、ヒットはその1本のみ。身長176センチ、体重112キロの著巨漢スラッガーは2年目に飛躍を期している。キャンプでは辻発彦監督が身ぶり手ぶりで打撃指導を行う場面も。打撃ではない、苦手な守備でも連日投手を行い、白球を追い掛けている。「四番はチームの顔だと思いますし、一軍でも四番を打ちたい。やっぱり、中村(剛也)さんや山川(穂高)さんのようにチームの流れを変える本塁打を打てる四番になりたいですね」。大きな野望を胸に誓っている。

北海道日本ハムファイターズ



 一軍キャンプに参加するドラフト3位ルーキー・水野達稀内野手が実戦で猛アピール中だ。まずは2月6日、名護で行われた変則形式の紅白戦に新人でただ1人出場。一死満塁から始まった初打席、初球を見事に振り抜き、鮮やかな左越え2点タイムリー二塁打を放った。「初球からどんどん振るのが自分のスタイル。満塁でしたし、真っすぐを狙っていました」とコメントも頼もしい。8日に行われた初対外試合の阪神戦(宜野座)では8回裏、代打で出場し、ここでもきっちりライトへ三塁打を放った。持ち味のパンチ力のある打撃を実戦でいかんなく発揮している。二遊間の開幕スタメン奪取へ、アピールを続けていく。
週刊ベースボール編集部

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