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巨人、DeNAは左腕の数が最多タイ…「左打者&左投手」の割合が最も高いチームはどこ?

 

巨人には高橋優貴ら12球団最多タイ、12人の左腕がいる


 野球では、一塁ベースに近いことから「左打者は有利」と言われている。その「有利」と言われている左打者に対して、さらに「有利」とされているのが「左投げの投手」だ。打者の背中側からボールが投じられるため、左打者は打ちにくくなる。チームとしては、試合を優位に進めるためにも、左打者、左投手は何人か確保するのがセオリーだが、現在最も左打者、左投手の割合が高いチームはどこなのだろうか?

トップは左打者最多の西武


 2022年2月18日時点での「支配下登録全選手」を対象に、12球団の「左打者、左投手の割合」を調べてみた(※両打ちは左打席にも立てるため左にカウント)。

西武
野手支配下登録選手:33人
右打ち:15人
左打ち:18人(両打ち:2人)

投手支配下登録選手:30人
右投げ:20人
左投げ:10人

左打者・投手割合:44.4%(63人中28人)

●巨人
野手支配下登録選手:30人
右打ち:16人
左打ち:14人(両打ち:1人)

投手支配下登録選手:30人
右投げ:18人
左投げ:12人

左打者・投手割合:43.3%(60人中26人)

中日
野手支配下登録選手:35人
右打ち:18人
左打ち:17人(両打ち:1人)

投手支配下登録選手:30人
右投げ:20人
左投げ:10人

左打者・投手割合:41.5%(65人中27人)

DeNA
野手支配下登録選手:33人
右打ち:18人
左打ち:15人

投手支配下登録選手:33人
右投げ:21人
左投げ:12人

左打者・投手割合:40.9%(66人中27人)

日本ハム
野手支配下登録選手:34人
右打ち:17人
左打ち:17人(両打ち:3人)

投手支配下登録選手:32人
右投げ:22人
左投げ:10人

左打者・投手割合:40.9%(66人中27人)

 左打者・左投手の割合が40%以上となったのは5チーム。西武は、左で打てる選手が野手33人のうち18人と半数を超えている。左投手の数も30人中10人おり、左打者・左投手の割合は44.4%で12球団トップだ。

 次に左打者・投手の割合が高いのが巨人。左投手の数は30人中12人で、他のチームと比べても多いのが特徴だ(左腕投手の数は12球団最多タイ)。中日も41.5%と高く、トップの西武と同じく左打者の割合が高いチームだといえる。DeNAは巨人と並ぶ12人の左投げ投手が在籍。日本ハムは両打ち選手の数が3人で、これは12球団最多だ。

昨季のリーグ覇者は左投手が少ない?


楽天は右打者より左で打てる選手のほうが多い[写真は鈴木大地]


 左打者・左投手の割合が30%台の7チームは以下のとおり。

●楽天
野手支配下登録選手:34人
右打ち:16人
左打ち:18人(両打ち:1人)

投手支配下登録選手:34人
右投げ:26人
左投げ:8人

左打者・投手割合:38.2%(68人中26人)

ヤクルト
野手支配下登録選手:32人
右打ち:18人
左打ち:14人

投手支配下登録選手:35人
右投げ:24人
左投げ:11人

左打者・投手割合:37.3%(67人中25人)

広島
野手支配下登録選手:32人
右打ち:17人
左打ち:15人

投手支配下登録選手:35人
右投げ:25人
左投げ:10人

左打者・投手割合:37.3%(67人中25人)

オリックス
野手支配下登録選手:32人
右打ち:17人
左打ち:15人(両打ち:2人)

投手支配下登録選手:33人
右投げ:24人
左投げ:9人

左打者・投手割合:36.9%(65人中24人)

阪神
野手支配下登録選手:33人
右打ち:17人
左打ち:16人(両打ち:2人)

投手支配下登録選手:33人
右投げ:25人
左投げ:8人

左打者・投手割合:36.4%(66人中24人)

ソフトバンク
野手支配下登録選手:35人
右打ち:19人
左打ち:16人(両打ち:1人)

投手支配下登録選手:31人
右投げ:23人
左投げ:8人

左打者・投手割合:36.4%(66人中24人)

ロッテ
野手支配下登録選手:32人
右打ち:19人
左打ち:13人

投手支配下登録選手:33人
右投げ:24人
左投げ:9人

左打者・投手割合:33.8%(65人中22人)

 いずれも左打者の割合はそこまで低くなく、楽天は左打者のほうが多いという結果になった。しかし、左投手の数が少ないため、支配下登録選手に占める割合は低くなっている。昨季の契約更改で左右選手の割合は変わったと思われるが、割合が30%台のチームはリーグ優勝したヤクルト、オリックスをはじめ、阪神やロッテなどリーグ上位チームが多い。当然の話ではあるが、左投手の数というよりは、いかに優秀な左投手をそろえられるかどうかがポイントになるのだろう。

 12球団の左打者、左投手の割合を調べてみたが、トップは西武、次いで巨人という結果になった。バッティングで有利と言われている左打者が多く、その左打者に強い左投手も多くそろえているチームは、今季どのような成績を残すのか。少し先の話だが、開幕を楽しみに待ちたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
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