週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

大城卓三、近本光司、佐藤輝明…過去10年の「新人公式戦1号」本塁打は誰が打った?

 

3月3日、ソフトバンクとのオープン戦で本塁打を放った中日ドラフト2位・鵜飼


 2021年ドラフトでは、中日のブライト健太をはじめ魅力的な野手が多数指名されたが、オープン戦新人1号本塁打を放ったのは広島末包昇大。3月3日、ソフトバンクとのオープン戦では中日ドラフト2位・鵜飼航丞も本塁打をマーク。新人の中から誰が最初に「公式戦1号」本塁打を放つのか注目したいところだ。では、過去の「新人公式戦1号」は誰が打ったのか覚えているだろうか?

中には意外な選手も。過去10世代の新人1号選手


 今回は、2011年ドラフトから2020年ドラフトで指名された「新人公式戦1号選手」をまとめてみた。

●2011年ドラフト指名
川端崇義(オリックス)2012年5月22日 対阪神(京セラドーム)

 2011年ドラフトドラフト指名の公式戦1号はオリックスの川端崇義。ランディ・メッセンジャーから豪快な満塁本塁打を放った。新人の初本塁打が満塁弾というのは、NPB史上9人目の快挙(当時)だった。

●2012年ドラフト指名
宮崎敏郎(DeNA)2013年6月2日 対日本ハム(旭川)

 2012年ドラフト指名は、DeNAの宮崎敏郎が公式戦第1号選手だ。6月2日の日本ハム戦、8回表の攻撃で記録した。1年目の宮崎は打率.250、2本塁打と厳しい結果に終わるが、のちに球界を代表する打者へと成長することになる。

●2013年ドラフト指名
西浦直亨(ヤクルト)2014年3月28日 対DeNA(神宮)

 2013年ドラフト指名の第1号はヤクルトの西浦直亨。開幕戦でのプロ初打席で記録したもので、さらに驚くことに初球だった。開幕戦で「プロ初打席初球本塁打」が記録されたのはNPB史上初。今後二度と見られないかもしれないレベルの記録だ。

●2014年ドラフト指名
野間峻祥(広島)2015年4月19日 対中日(マツダ広島)

 2014年ドラフト指名の一番乗りは広島の野間峻祥だった。開幕から好調を維持し、スタメン出場を続けていた野間は、4月19日の中日戦で公式戦初本塁打を記録。野間はオープン戦でも新人第1号を放っており、オープン戦、公式戦の両方で新人一番乗りとなった。

●2015年ドラフト指名
戸柱恭孝(DeNA)2016年3月27日 対広島(マツダ広島)

 2015年世代の新人1号はDeNAの戸柱恭孝だった。新人ながら正捕手の座を勝ち取った戸柱は、開幕3戦目で公式戦初本塁打をマーク。オープン戦でも新人1号を放っており、同じ選手がオープン戦と公式戦の両方で新人一番乗りを記録するのは2年連続となった。

●2016年ドラフト指名
石井一成(日本ハム)2017年4月14日 対楽天(Koboパーク宮城)

 2016年ドラフト指名第1号は日本ハムの石井一成だ。日本ハムの新人では唯一開幕一軍入りした石井は、4月14日の楽天戦でプロ初本塁打を記録。12球団新人一番乗りとなった。その後も二軍落ちを経験したものの、最終的に114試合に出場と多くの試合で起用された。

2017年のドラフトで指名された選手の「公式戦号」は巨人・大城だった


●2017年ドラフト指名
大城卓三(巨人)2018年4月8日 対ヤクルト(神宮)

 2017年ドラフト指名は、巨人の大城卓三が新人一番乗りだった。4月8日のヤクルト戦で、山中浩史からソロホームランを放っている。この年は二番手捕手、代打要員として83試合に出場。打率.265、4本塁打を記録している。

●2018年ドラフト指名
近本光司(阪神)2019年4月11日 対DeNA(甲子園)

 2018年ドラフト指名の公式戦1号は阪神の近本光司が記録。この年は開幕スタメンの座をつかむも、不振となりスタメンから外されてしまう。しかし、4月11日のDeNA戦で代打出場の機会を得ると、そこで新人一番乗りとなるプロ初本塁打を放った。

●2019年ドラフト指名
柘植世那(西武)2020年8月27日 対日本ハム(メットライフ)

 2019年ドラフト指名は、西武の柘植世那が第1号を記録している。この年は新型コロナの影響で開幕が6月19日になったこともあり、新人による公式戦1号が出るのも8月と例年より遅かった。

●2020年ドラフト指名
佐藤輝明(阪神)2021年3月27日 対ヤクルト(神宮)

 2020年ドラフト指名の公式戦1号は阪神の佐藤輝明が記録した。オープン戦本塁打王と好調だった佐藤は、開幕2戦目となる3月27日のヤクルト戦でプロ初本塁打を放った。佐藤は続く広島との対戦カードでも本塁打を記録。新人による「開幕2カード連続本塁打」というセ・リーグ初の記録を打ち立てた。

 2011年から2020年までドラフト10世代の「新人公式戦1号」を紹介した。佐藤輝のような「強打者」ではなく、守備や走力が評価されている意外な選手が世代第1号を放つケースのほうが多いようだ。今季も開幕まであとわずか。果たして2021年ドラフト指名の公式戦1号は誰が放つのだろうか。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング