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新庄ファイターズは近藤健介の可能性も!? パ・リーグ6球団 今季の「一番打者」はこの選手だ!

 

チームで最初に打席に入り、打線を勢いづける一番打者。勝利のために重要な役割になるが、果たして、今季の一番打者構想は? パ・リーグ6球団の「一番打者」はこの選手だ!
※記録は3月14日現在

北海道日本ハムファイターズ



「横一線の勝負」を掲げる新庄野球では打順を固定せず、シーズン通して流動的オーダーで戦うことになるだろう。ここまで、オープン戦では9人が一番打者を務めているように、現時点で候補者は多数。ズバ抜けた選球眼と卓越したバットコントロールで通算出塁率.412を誇る近藤健介は昨シーズン、主に四番を務めたが、今季は一番もあり得る。球界屈指の好打者に1打席でも多く回せば、得点機は広がる。昨季は最多の55試合で一番を務めた淺間大基も候補だが、トップバッターとしては三振数を減らしていきたい。長打力と俊足を兼ね備え、オープン戦絶好調の万波中正も、確実性が上がれば打線の起爆剤になる。

東北楽天ゴールデンイーグルス



 新たな斬り込み役として、足場を固めつつある。ここまでオープン戦7試合に出場して打率.375、出塁率.524と好調をキープ。一番・左翼で出場した3月4日の阪神戦(甲子園)で一塁強襲の二塁打を放つと、「うれしい、楽しいの二言ですね」と笑顔を見せた。楽天で初めて迎えた春季キャンプでは「ルーキーの気持ち」と語っていたが、初心に戻ったことで、プレー全体から充実感がにじみ出ている。走塁面が課題となるチームにもプラスの要素を注入。ノンテンダーFAという思わぬ形で日本ハムを去った男が、新天地で再び輝きを増している。

千葉ロッテマリーンズ



 荻野貴司が新型コロナに感染して出遅れている中で、猛アピールして一番打者に名乗りを上げているのが3年目の高部瑛斗だ。オープン戦で安打を量産して打率4割超をマーク。俊足巧打で存在感を示しているが、秘めるポテンシャルはイースタンで証明済みだ。昨季、ファームでは打率.327を記録し、28盗塁と俊足も光る。一軍では通算.138と結果を残せず、昨秋にタイミングの取り方を変えるなど、打撃フォームを改良してきた成果が出始めている24歳。新リードオフマンへ。背番号38が2022年“幕張の韋駄天”となる。

福岡ソフトバンクホークス



 昨季台頭を見せた三森大貴が、今季は開幕からその座をキープする。積極的な打撃が持ち味だが、状況に合わせてしっかりと粘ることもできるだけに適性は高い。昨季も82試合のスタメン出場のうち、51試合が一番起用。これはチームトップだ。ただ、一番で打率の.259以上に、出塁率.285が気になるところではあった。今春は「僕自身もそこ(一番)を目指してやらなきゃいけない」意気込んでのキャンプイン。実戦は始まってから徐々に調子を上げ、ここまでオープン戦では5試合で一番起用。同打順で打率.214ながらも出塁率は.389をマークしている。塁に出てば足もあるだけに、このままの勢いを維持していきたい。

オリックス・バファローズ



 昨季、5月からリードオフマンを務めた福田周平が、今季も一番打者候補筆頭だ。際どいコースを巧みにカットする粘り強さが光る打撃は今季も健在。甘く入れば、1球で仕留めて広角にはじき返す。バットを短く持ち、重心を低く、捕手寄りに体重をかけて、手元までボールを見る意識が可能としている打撃スタイルだが、「シーズン後半は、疲労がたまって」と下半身への負担がかかるのも事実。だからこそ、オフもトレーニングを欠かさず体の強化に努めてきた。新人・渡部遼人の加入も力に変えて、今季は開幕から不動の一番打者へ。リーグ連覇、そして日本一への先導者となる。

埼玉西武ライオンズ



 自らの力で一番の座をつかみ取った。高卒6年目の鈴木将平。ここまでオープン戦で8試合に出場し打率.389をマーク。12球団の中で3位の好成績だが、むやみに打ちにいかずカウントを整えることも意識しながら打席に立っていることが好成績につながっている。さらに下半身主導の打撃フォームに改良し、体重も8キロ増やしてパワーアップしたことで大振りしなくても打球が飛ぶように。3月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)では打った瞬間に本塁打と分かる一撃を右翼席にたたき込んだ。オープン戦では出塁率.486、長打率.552でOPSも1.037。かつてチームの一番を担っていた秋山翔吾(レッズ)のような四球を選べ、長打もある一番として定着できるか、期待は高まる。

写真=BBM
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