オープン戦で最下位に沈んだ巨人。原監督は何を思うか
今季のオープン戦でいいところがなかった巨人。4勝11敗3分で
ヤクルトと並んで最下位に終わった。しかし、オープン戦で最下位に沈んだ2020年はリーグ優勝と、公式戦で巻き返すのが巨人というチーム。では、他の「オープン戦で低迷したシーズン」は、どのような結果だったのだろうか?
オープン戦低迷でも巨人の場合は心配なし?
2000年以降を対象に、巨人が「オープン戦7位以下」になったシーズンと、その年の公式戦順位は以下になる。
●2001年
オープン戦:17試合6勝9敗2分 ⇒ 9位
公式戦:140試合75勝63敗2分 ⇒ 2位
●2006年
オープン戦:17試合6勝8敗3分 ⇒ 9位
公式戦:146試合65勝79敗2分 ⇒ 4位
●2008年
オープン戦:15試合2勝10敗3分 ⇒ 12位
公式戦:144試合84勝57敗3分 ⇒ 1位
●2009年
オープン戦:19試合8勝11敗 ⇒ 8位
公式戦:144試合89勝46敗9分 ⇒ 1位
●2015年
オープン戦:18戦6勝11敗1分 ⇒ 11位
公式戦:143試合75勝67敗1分 ⇒ 2位
●2017年
オープン戦:19試合5勝14敗 ⇒ 12位
公式戦:143試合72勝68敗3分 ⇒ 4位
●2020年
オープン戦:16試合2勝10敗4分 ⇒ 12位
公式戦:120試合67勝45敗8分 ⇒ 1位
●2021年
オープン戦:14試合6勝7敗1分 ⇒ 7位
公式戦:143試合61勝62敗20分 ⇒ 3位
◇オープン戦下位だった年のシーズン成績
1位 ⇒ 3回
2位 ⇒ 2回
3位 ⇒ 1回
4位 ⇒ 2回
5位 ⇒ 0回
6位 ⇒ 0回
2000年以降で巨人がオープン戦で低迷した8シーズンのうち、3シーズンでリーグ優勝している。しかも、オープン戦最下位からのリーグ優勝は2008年、2020年と2度達成している。特に2020年はチーム状態が厳しい、優勝は望めないという評価が多かったが、下馬評を見事に覆した。
2020年はオープン戦最下位ながらシーズンでは頂点に立った
また、リーグ2位は2度、3位は1度記録。4位になったシーズンも2度あるが、5位と6位は1度もない。オープン戦最下位になったチームは、リーグ戦でも下位に沈むケースがほとんど。例えば、過去10年(2012年〜2021年)のオープン戦最下位チームは、12チーム中9チームがBクラス。このうち、4チームがリーグ最下位になっている。しかし、今回の結果を見る限り、巨人はオープン戦で低迷したとしても、公式戦では巻き返す可能性が高いといえるだろう。
ちなみに、昨季はヤクルトがオープン戦最下位からリーグ優勝している。これでオープン戦最下位チームのリーグ優勝は、2020年の巨人に続いて「2年連続」。今季はヤクルトと巨人がオープン戦の最下位争いをしているが、3度目の奇跡は起こるのか注目だ。
「巨人がオープン戦で低迷したシーズンの成績」を調べてみたが、巨人の場合はオープン戦で下位に沈んでも、リーグ戦には関係ないケースが多い。今季も深刻な打撃不振に見舞われているが、開幕すれば状況が一変する可能性もあるだろう。
写真=BBM