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川口和久WEBコラム

余力が感じられるフォームで120キロ! 66歳の怪物・大野豊、現る!!/川口和久WEBコラム

 

次は怪物に負けないぞ!


現役時代の大野豊さん


 3月21日、マツダ広島で「Carp Legend Game」が行われた。

 山本浩二さん、外木場義郎さん、江夏豊さんら俺から見ても伝説の方々をはじめ、若手(?)では黒田博樹新井貴浩などカープのそうそうたるOBが集まり、お客さんも2万に近くが集まって大いに盛り上がった。

 YouTubeでも見られたんで、いろいろな人から「懐かしかったです!」とラインやメールをもらったよ。

 カープチームと広島チームに分かれて対戦し、結果から言えば、浩二監督が率いるカープが3対2で広島を下し、MVPには3安打2打点の高橋慶彦さんが輝いた。

 お客さんもそうだけど、俺たち“選手”もはしゃぎまくった。どうしてもユニフォームを着るとアドレナリンが出ちゃってね。ついつい若いころと同じつもりで動いて、足がもつれてコケてる人もいた(笑)。

 その中で光ったのが、広島先発のOB会長・大野豊さんだ。達川光男さんとの同年代バッテリーで、66歳ながら120キロが出たからね、しかも余力が感じられるフォームだった。

 ほんと怪物だ。

 大野さんと同じ年の怪物と言えば、江川卓さんだけど、今は大野さんでいいんじゃないかな。

 大野さんは、自分の登板のあと、もう一度、北別府学さんの背番号20を着けて再登板した。北別府さんは骨髄移植手術を受け、体調が万全ではなかったので欠席だった。感動したし、大野さんが、このときも120キロ近い球を投げたのにまた驚いた。

 普通、一度、終わったら肩が張って投げられないでしょ、しかも66歳だよ。

 え、俺? 95キロでした。110キロくらい出せる準備はしようと思っていたんだが、体の動きはできたものの、重い硬球にスピードを乗せる筋力をつくることができなかった。

 次にこういう機会があれば、今度こそしっかり体をつくり、打倒・怪物大野さんを目指します!

写真=BBM
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